『老人と海』(1958年 アメリカ)
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アーネスト・ヘミングウェイの同名小説を映像化
孤独や巨大カジキとの死闘
今朝の1日1映画は『老人と海』(1958年 アメリカ)を鑑賞。
老人(スペンサー・トレイシー)はメキシコ湾で少年(フェリペ・パゾ)を伴い、漁師を営んでいた。
少年は老人を尊敬し愛していたが、40日間不漁が続いた為に、親のいいつけで別のボートで漁を手伝う事になってしまう。
それでも老人は毎日一人で漁に出る。
そんなある日、老人は仕掛けた網に信じられない程の重さを感じる。
その瞬間、網にかかったカジキと老人の4日間にわたる死闘が始まった…。
ヘミングウェイのピューリッツア賞受賞小説を映画化。
1958年アカデミー賞 劇・喜劇映画音楽賞、ブルーリボン賞 外国作品賞など各章を受賞した作品です。
原作未読なんですが、やはり小説とは…、映画とは…ということを考えさせられる作品ですね。
釣り、しかも大海で小舟に一人っきりという設定が、小説だと過酷な状況にある主人公の心模様をつづっていくことで主人公に共感し、読み進めることができるんですが、映画はとしては独り言を言わせるか、ナレーションを入れて補うかになり、見せ方としてなかなか難しいというのはあります。
(映画『釣りバカ日誌』が面白いのは「ハマちゃん」と「スーさん」という主人公が2人いて会話をするというのが大きいですよね)
でもそこを海や空、雲、星、月と人間の関係性を美しいショットで見せるとともに天候によって変化させ、カジキ、サメ、ライオン、トビウオ、グンカンドリ、小鳥、シイラ、カツオノエボシのような動物や魚など、人間以外の動物をたくさん入れ込んでそれらに話しかけ人間の友のようにするという演出がされているので、映像に変化を生み出し、ポイントポイントで引き込まれるところはあります。
中盤からは感情を煽る音楽が加わり映画『ジョーズ』の様相が。
合成やフィルターを使って一人の老人が鮫や自分自身と闘う姿を上手く描いていて。
人間が一人でできることって何? とか、欲ばると痛い目にあうとか、いろんな教訓が得られる内容。
だからこそ原作が永遠のベストセラーなんでしょうね。
PS:U-NEXTは本も読めるんですが(なんと雑誌は読み放題!)『老人と海』は翻訳者違いで5冊もある!
原作も読んだ方が倍楽しめそうです。
↓予告編
老人役のスペンサー・トレイシー主演映画はこれらも見ました↓ いつもご覧いただきありがとうございます♪
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