カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『ダニー・ケイの検察官閣下』(1949年 アメリカ)

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露・ゴーゴリの喜劇『検察官』を映画化。
顔芸から歌までこなすダニー・ケイ主演のミュージカルコメディー!

今朝の1日1映画は『ダニー・ケイの検察官閣下』(1949年 アメリカ)を鑑賞。

インチキ薬売りのゲオルギー(ダニー・ケイ)はロシアの片田舎を親分と行商中、正体がバレてブロドニーの町へ逃げて来た。

そこで投獄されるが、変装して現れる手筈の検察官と思い違いをされ大歓待を受けてしまう… 。 

ペテン師なのにお人よしで人をだませない青年が、ひょんなことから抜き打ち視察中とのうわさの検察官閣下に間違えられ、横領やわいろなど事実がばれてはまずいと悪徳政治家らがふるえあがる。

ヘンリー・コスター監督、歌って踊れるコメディースター、ダニー・ケイ主演のミュージカルコメディー。

1949年度のゴールデングローブ音楽賞受賞作品です。

これ、面白ーい!

セリフがなくても分かるスピーディーなドタバタ喜劇で、声を出して笑ってしまいます。

ダニー・ケイというコメディアンを初めて見たんですが、ぱっと見二枚目俳優の雰囲気ですが、顔のあらゆるパーツを自在に動かしボケを連発する三枚目で、そのギャップも楽しい。

そして歌うと歌がうまーい。

ある意味一人で何役もこなしています。

お話のベースはロシアの作家、ゴーゴリの喜劇『検察官』。

舞台をロシア帝国からフランス帝国に移し、とある地域の政治的に腐敗した地域の出来事として描かれます。

それにしても伏線に次ぐ伏線で、それを見事に回収していくのが見ていて本当に楽しくて、脚本として練られているなぁと感心。

頭の中に思い描くシーンは二重映しみたいな技法が用いられ、音楽は面白い動きの効果音にもなっているし、ドリフみたいな合唱を使った芸もあって見ていて飽きないです。

志村けんさんはチャップリンマルクス兄弟などのアメリカの昔のコメディー映画などからも笑いのヒントを得ていたそうなので、この映画ももしかしたら見ていたかもしれないなーと想像したり。

73年前の作品ですが、カラーなので古さを感じさせないし、今見ても十分楽しめるというのが当時のアメリカ映画のクオリティーを物語っている気がします。

ダニー・ケイ出演作品、他にも見てみたくなりました!

↓予告編

 
 

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『心』(1973年 日本)

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夏目漱石の名作を新藤兼人が設定を置き換え映画化
静かな凄みを見せる乙羽さんの存在感

今朝の1日1映画は『心』(1973年 日本)を鑑賞。

物語の主人公、二十歳のK(松橋登)は、東京・本郷に下宿先が決まった。

そこには夫を戦争で失ったM夫人(乙羽信子)と、その娘で若くて美しいアイ子(杏梨)がいる。

親友S(辻萬長)がKの隣部屋に同居することに。

ある日SはKに自分がアイ子を愛してしまったことを告白。

まだアイ子には告白していないというSの言葉にほっとするK。

Kは二人きりになった夫人に"お嬢さんをわたしに下さい"と切り出すが…。

二人の学生と一人の娘をめぐる愛の葛藤にスポットをあて、生命の根源としての「裏切り」と「性」を凝視する巨匠、新藤兼人監督が明治の文豪夏目漱石「こころ」の映画化した作品です。

原作の小説は、大人になってから面白い!と夢中で読んだ記憶が。

でも内容を忘れてしまっているので(笑)、まっさらな気持ちで見ました。

この映画が公開されたのが、1973年。

原作は明治末期ですが、この映画は学生運動が盛んな1970年代初頭に設定されていて、恋愛などの私的背景だけでなく、社会背景的として当時の若者のエネルギーが抑圧されている様子がセリフや行動にも取り入れられているのが特徴。

自分の気持ちを優先するのか、友人の気持ちを尊重するかという、エゴイズムと倫理感との間で揺れ動く主人公のナレーションとともに進みます。

蓼科山のエピソードは、命がけの自分試しの修行のようですが、そのエネルギーの方向が、社会や他者へ向かうのではなく、自身へ向かっていくのが何とも切ない。

主人公を演じるのは、松橋登さんで劇団四季出身の方。

見始めて最初は発声の仕方が舞台っぽいなと思いましたが、見進めると表情が細やかで、哀愁のあるトランペットの音楽も相まってだんだん映画の世界に引き込まれてしまいます。

全編的にアップショットが多いんですが、下宿先のM夫人役、乙羽信子さんのアップがすごい存在を放っていて。

予言めいたことを言ったり、場の空気を読んで立ち去ったり現れたりする行動は、あおり照明も含めてホラーチックではあるんですが、悪いことが起こったときに「ほれ、あの時言ったではないですか」と言わんばかりの表情で物事を冷静かつ俯瞰的に見つめるあの表情が忘れられない…。

新藤監督は、乙羽さんのこの表情を撮りたかったんだろうなということが良く分かるんですよねぇ。

そんな“監督の心模様”までもが見えてくる作品です。

(スチル写真は白黒ですが、映画はカラー作品です)

 
 

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『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』(2019年 日本)

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「最重要なこととは、この国で自主的に生きる試みのことだ」(映画より)
巨匠のアニメーション作家からロシアを知る

今朝の1日1映画はドキュメンタリー映画ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』(2019年 日本)を鑑賞。

ロシアを代表するアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン

「話の話」「霧の中のハリネズミ」など数々の名作を生み出し、手塚治虫宮崎駿高畑勲監督ら日本の巨匠をはじめ世界中のアニメーション作家たちから敬愛されています。

彼は30年以上の歳月をかけて、ロシアの文豪ゴーゴリの名作「外套」のアニメーション作品を制作しているんですが、未だ完成に至っていない。

それどころか、近年は撮影が止まっている。

2016年6月、日本の撮影クルーのカメラはモスクワにあるノルシュテイン・スタジオ“アルテ”へ。

おびただしい数のフィルムや絵コンテのある作業場の中で、ノルシュテインの心境が自身の言葉で語られていきます。

私自身、広島国際アニメーションフェスティバルのお手伝いをしていたので、ユーリー・ノルシュテインという作家がいることは存じていました。

でも映画祭ってバタバタ忙しすぎて、上映に関わる部署以外は作品をじっくりと見る暇なく終わるんですよね(イベントスタッフの悲しき性(さが))。

このドキュメンタリーの中に出てくるアニメーションを見ながら、その細かすぎる手仕事に圧倒されています…。

日本のいわゆる商業アニメーションを見ていると、大ヒットと言われる作品でも背景はCGなどを使ってすごく細かい書き込みがなされているんですが、動きのある人物はベタ塗り+ちょっと影があるくらい。

ユーリー・ノルシュテインの描くアニメーションの人物は手作業で描き込んであり、表情筋の変化までが細かく動き、絵の人なのに、「体温」が伝わってくる。

それが画面全体に独特のあたたかさをもたらしていて、寒い日にたき火に当たった時やあたたかい飲み物を飲んだ時に感じられるようなホッとする癒しがあって。

途方もない時間をかけて作り出されるセルロイドの無数のパーツからなる紙人形のような絵を動かして作り上げていくという、物作り追求の仕方が半端ないです。

建築で言うと、スペイン・バルセロナで1882年に着工して140年経った今でも作り続けているガウディの“サグラダファミリア”の心意気と近い気が…(2026年には完成させるらしいですが)。

壮大なアニメーション作りについても感銘するんですが、それとともにロシアの作家におけるものづくりの根源が浮かび上がっているところが興味深くて。

ソ連時代は苦しくなかった。今はルーブルが暴落し、お金の悩みが…」というノルシュテイン

メドベージェフ露前大統領によるモスクワ(都市)の周りにモスクワ(都市)を作るプロジェクトのことや、ドストエフスキーの時代から変わらない、ロシアは金を渇望し、攻撃的な側面を持つことなどが語られ、なるほどーと思って。。

地下資源を持ちながらも極寒のため農地や海路が少ないという特性を持つ国が、いかに稼ぎ、国民がどう考えながら暮らしていて、どんな芸術表現につながっていくのかを垣間見ることができます。

『外套』の完成を、期待せずにのんびり待ちたいなと思います。

PS:コロナ前に友人と「ウラジオストクに2泊3日でカニを食べにいこう!」って呑気に言っていたあの頃が、今は夢のような状態に…。いつかまた平和な日が戻ったら行きたいなと思っています。

↓予告編

 
 

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『それから』(1985年 日本)

 

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夏目漱石の名作を森田芳光監督が独特の空気感で描く。

今朝の1日1映画は『それから』(1985年 日本)を鑑賞。

明治後期の東京。

裕福な家庭に育った長井大助(松田優作)は30歳になっても定職を持たず、読書や思索にふける気ままな毎日を送る。

そんなある日、親友の平岡(小林薫)が会社を辞め、妻・三千代(藤谷美和子)とともに3年ぶりに東京へ帰ってきた…。

明治後期の東京を舞台に、親友の妻への愛に悩む主人公の姿を描いた夏目漱石の同名小説を、森田芳光監督が映画化した作品です。

先日見た森田芳光監督の『の・ようなもの』は明るくてにぎやかな作品でしたが、こちらはしっとりとした静かな作品。

セリフ回しも動きもゆっくりゆったり。

声が小さくて大助役の松田優作さんのセリフはところどころ聞き取れないので、めちゃくちゃボリュームを大きくしてしまいました。

偶然なのか、監督の演出なのか、主人公の心の動きが『の・ようなもの』の主人公と似ているんですよね。

気持ちや立場が揺らいでいる主人公が成長し、決意するまでを描いているところが。

ベースが文芸作品なので、会話としてナチュラルではないんですが、逆に説得力があって、心に残ります。

主演の松田優作さんは「太陽にほえろ」や「探偵物語」の熱くてクールなキャラクターが印象的ですが、この作品では真逆の、神経質で敏感な性格の主人公。

表情の奥に言葉にならない気持ちを抱えている感じが垣間見えて、とても合っている気がします。

(個人的には、この役の雰囲気がアン・ボヒョン(「梨泰院クラス」の悪役チャン・グンウォン役など)に似ている気が。←この方も演技がうまいですよねぇ)

友人の妻で病弱な三千代を藤谷美和子さんが演じているんですが、竹久夢二美人画から抜け出してきたような雰囲気。

憂いを帯びた表情で、小声で「死ぬつもりで覚悟を決めています」って言われたら、もう何も言えませんわ…。

制作にあたっては、松田優作さんが大好きなロバート・デ・ニーロデヴィッド・リーン監督の『逢びき』のリメイク『恋におちて』を撮っていると聞き、やってみたいという思いからだそう。

技法としては圧巻なのは長回し

8分ぐらいあるのかな、対峙している人物の心の声を緊張感とともにじわじわとあぶりだしています。

カメラではなくキャストが台車に乗ってがカメラに向かって近づくズームで夢の世界のような雰囲気があって面白い。

また着物の配色や柄、置いてある切り花、セットの美術が洒落ていて、モダンなんです。

友人の妻を愛してしまう男性の複雑な心模様、女性の奥ゆかしさの中にある揺るがない信念。

登場人物の心の機微を読み取りながら見進めることができる作品です。

(北海道、青森の方、お気を付けください)

 
 

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森田芳光監督作品はこちらも見ました↓

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『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年 韓国)

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庶民のための“海洋学書”を記した学者と弟子の心の交流

今朝の1日1映画は昨日見た『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年 韓国)の感想を。

李氏朝鮮時代の1801年。

キリスト教に対する迫害が行われ、熱心な教徒であった学者チョン・ヤクチョンは黒山島(フクサンド)に配流された。

しかしそこには、豊かな海と自然、そして生活は貧しいが親切で素朴な人々との出会いがあった。

チョン・ヤクチョン(ソル・ギョング)は次第に海の生物たちの魅力にとりつかれ、庶民のための"海洋学書"を書き記そうと決心する。

島民の中に誰より海の生き物に詳しい若き漁夫チャンデ(ピョン・ヨハン)がいることを知ったチョン・ヤクチョンは、学問を教える代わりに海についての知識を自分に伝授するよう取引を持ちかける。

やがて二人は互いに師となり友となり強い絆が生まれるのだが―。

金子文子と朴烈』『王の運命-歴史を変えた八日間-』などのイ・ジュニク監督が、韓国で有名な海洋学書に記された史実を基に、身分の違う師弟の絆を描いた人間ドラマです。

去年映画館で見逃していたんですが、現在広島市映像文化ライブラリーで開催中の「2022 KOREA WEEK 韓国映画特集 in 広島」という無料上映会で見ることができました。

最近昔のモノクロ映画を頻繁に見るようになっていますが、それらに比べるとコントラストがソフトで品があって、やはり今の映画の雰囲気。

構成は師匠と弟子の“バディもの”としての流れで、いい人間関係を築く様子が描かれます。

個人的な見どころはまず「論語」や「大学」などの書物に記載されている人生哲学のような漢文がたくさん出てくるところ。

映画では、まず漢字をハングルの音で上からずらっと読み、その後、~イムニダ(입니다)などの「ですます」をつけて現代の言葉で要約して読んでいるんですが、昔の朝鮮ではどうやって読んでいたのかなというのが気になって。

日本では漢文に訓点(レ点、一二点、甲乙点など)を付けて読みますが、朝鮮にもそういうのがあるのかな?などそういう素朴な疑問がわいてきます(現在の韓国語は日本の語順とほぼ同じなので)。

また、魚図鑑ではなく魚についての学術書なので、漢字で綴っていくシーンもなるほどと。

知的好奇心をくすぐられる場面が多々あります。

魚釣りなど、魚にまつわるシーンも楽しい。

ガンギエイ(韓国語ではホンオ(홍어))を調理する場面が出てくるんですが、発酵させたホンオフェ(홍어회)は朝鮮半島南部の郷土料理として有名。

アンモニア臭がすごいらしくて、日本で言う“くさや”的な珍味なんですが、フカ(鱶)やサメ(鮫)のような弾力のある触感で、マッコリを飲みながら食べると美味しいらしいので一回食べてみたいんですよねぇ。

舞台となった黒山島(フクサンド)は、韓国の西南端の海域に位置する島。

現在は絶景がポイントが人気の観光地としてにぎわっているそうです。

映画の主人公である、正祖(イ・サン)の右腕としても活躍した学者チョン・ヤクチョン(丁若銓)の遺跡地には、現在生家や墓、記念館、ヤギョンの発明した挙重機/コジュンギ(クレーン)などがあり、博物館ではチョン・ヤギョンの思想について知ることができるそう。

韓国南部の島にはまだ行ったことがないので、いつか機会があったらぜひ行ってみたいです。

韓国映画特集は10/7(金)まであります。

↓予告編

 
 

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『の・ようなもの』(1981年 日本)

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三遊亭円楽三遊亭楽太郎)さん出演
落語の世界を題材に80年代を映し撮った青春映画

今朝の1日1映画は『の・ようなもの』(1981年 日本)を鑑賞。

古典落語の修業に励む二ツ目の落語家、志ん魚(しんとと)(伊藤克信)は23歳の誕生日、初めてソープランドに行く。

そこで出会ったソープ嬢エリザベス(秋吉久美子)と惹かれあい、デートを重ねるようになる。

そんなある日、志ん魚は女子高の落研からコーチの依頼を受け、部員の一人、由美とのデートにこぎつけたが…。

この作品が劇場用映画のデビューとなる森田芳光脚本・監督による、若手落語家と彼を取り巻く人々を描いた青春映画です。

落語は好きで、寝る前に聞きながら寝ているんですが、先日亡くなられた三遊亭円楽さんが、三遊亭楽太郎時代に出演しているので見てみました。

印象としては、映画に80年代初頭の時代感、空気感が映りこんでいる。

当時の原色ファッション、英語がプリントされたトレーナー、ふわふわのヘアスタイル、大き目の髪留めなど、当時の流行もあるんですが、なんだか雰囲気が明るくて軽い。

みんな楽しそうだし、深刻なことを言わないです。

駆け出しの落語家の話ですが、苦労して稽古して一丁前の落語家として成長していくような物語ではない。

落語は映画の中のモチーフの一つで、23歳の一青年が兄弟子や他の弟子たち、女性、地域の人と関わりあいながら自らの答えを見つけていく様子と、さまざまな人間の面白さを描いている群像劇です。

映画全体のふわっとした空気感が、駆け出しの落語家という社会人なんだけど社会人になり切れていない、ゆらゆらとした不安定さと相まっていて、なんか見ていてキュンとするというか切ないというか青春の1ページという感じ。

言葉にしにくい雰囲気があるんだけど、見た後に全体像が印象に残る不思議な映画ですね。

三遊亭円楽さんは当時三遊亭楽太郎

主人公の兄弟子のライバル役で売れっ子落語家の役で出ています。

私にとっては三遊亭楽太郎時代の頃の方が印象に残っていて、この映画に出てくる雰囲気もシャキシャキとしていてそのまんまな感じ。

その他、伊藤克信さんも確かにアル・パチーノっぽいし、ソープ嬢役の秋吉久美子さんは本当にキュートな色気があってかわいい。

尾藤イサオ、でんでん、内海好江内海桂子エド・はるみ(女子高生役!)、小堺一機ラビット関根関根勤)、加藤治子室井滋永井豪などの若い頃の姿にうわぁー若かったのねぇと驚きまくりです。

もう41年前の映画ですもんね。

監督も出演者も、若さや勢いがそのままに描かれた作品です。

三遊亭円楽師匠のご冥福をお祈りいたします。

PS:本作の35年後を描いた杉山泰一の監督作品『の・ようなもの のようなもの』(2016年 杉山泰一監督・松山ケンイチ主演)も見てみたいです。

↓予告編

 
 

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『アイ・アム まきもと』(2022年 日本)

水田伸生監督×阿部サダヲ主演
コメディーだけど考えさせられます。

今朝の1日1映画は、昨日劇場で見た『アイ・アム まきもと』(2022年 日本)をストーリーのネタバレは無しで感想を。

小さな市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本(阿部サダヲ)。

故人の思いを大切にするあまり世間のルールより自分の考えを優先してしまい、周囲に迷惑をかけてばかりいた。

そんなある日、新任局長・小野口が「おみおくり係」の廃止を決定。

身寄りなく他界した老人・蕪木の埋葬が「おみおくり係」での最後の仕事となった牧本は、蕪木の身寄りを探すため彼の友人や知人を訪ね歩くが…。

「舞妓 Haaaan!!!」の水田伸生監督と阿部サダヲが4度目のタッグを組み、2013年製作のイギリス・イタリア合作映画「おみおくりの作法」を原作に描いたヒューマンドラマです。

おみおくり”系映画といえば、滝田洋二郎監督・本木雅弘主演『おくりびと』(2008年 日本)を思い出すんですが、あちらが静ひつで儀式的な雰囲気があったのに対して、こちらはコミカル。

前半はガサつく感じのドタバタですが、後半はふわっとしていてファンタジーっぽくもあって素敵です。

人は独りで生まれ、死ぬ時も独り。

亡くなった人に対して、気持ちを切り離して事務的に対処するお役所仕事としてではなく、一個人として死と向き合う主人公の姿は、人生で何が大切なのかを改めて考えさせてくれます。

印象としては寄り添うように流れるマリンバの音楽。

柔らかくて余韻がある、ぬくもりと哀しみを同時に持ち合わせた音色が、人生の悲喜こもごもを描いたこの映画にぴったり。

影技法としてはドローンが印象的。

山形県酒田市鶴岡市庄内町山形市新潟県村上市でロケをしており、海や山の自然が豊かで夕日が絵葉書のように美しいんですが、スーッと上空へ滑らかに移動したり、絶景の上を動いたりする様子は魂が浮遊しているかのようなイメージを連想させ、死と向きあう映画の世界を象徴しています。

阿部サダヲさん演じる牧本がナハナハポーズをする時やきちっと整頓された部屋の雰囲気からわかる人柄、人の“におい”というものを所々に入れ込んで生死を表現、死から生への命のリレーなど、細やかな演出が映画全体の印象を方向づけている。

水田伸生監督作品って面白いイメージですが、よくよく見るとこだわりが細部にあって、それらが観客の琴線のどこかに引っかかるようにできていて感心させられます。

自分が死ぬときには、そして死んだ後には、どうありたいか。

見た人に問いかけるような映画です。

(私は、断捨離しなきゃと思わされました…。)

↓予告編

↓この映画の元となった英・伊合作映画です。

 

↓小説版です。

 

『アイ・アム まきもと』に宇崎竜童さん(現在76歳)が出演されているのですが、3時代変化を見ていました。
↓当時40歳の宇崎竜童さん。   ↓当時32歳の宇崎竜童さん。

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