カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『吾輩は猫である』(1982年 日本)

明治の文豪・夏目漱石の名作アニメーション

11月3日は文化の日

市内の文化施設の入館料や鑑賞料が無料!

朝から県立美術館の「ケンビとゲンビの作品を並べたら、美術についての疑問が解ける(かも)展」で美術鑑賞

映像文化ライブラリーでアニメーション映画鑑賞

有料にてJMSアステールプラザ大ホールで藤原歌劇団のオペラ「蝶々夫人」を鑑賞
と、文化三昧な一日でした!

映像文化ライブラリーで見たのはアニメーション『吾輩は猫である』(1982年 日本)。

明治の文豪・夏目漱石の名作文学をもとにした、1980年代前半に隆盛のTVスペシャルアニメの一本です。

中学校の英語教師・苦沙弥先生の家に飼われる猫。

名はないが、当人? は猫の世界で自分を「吾輩」と称している。

吾輩の恋の相手は近所の猫チヨだが、苦沙弥先生の教え子で貧乏画家の青年・水島も恋人の金田春子と愛し合っていた。

だが春子の父で戦争成金の金田は娘と水島の恋愛が不満で、苦沙弥先生に別れ話を相談する。

これを先生が断ったため、金田は嫌がらせを始めて……。

製作は東映動画(現・東映アニメーション)。

原作では語り部役の猫を物語を推進する主人公役に潤色。

猫のキャラクターデザインは『じゃりン子チエ』のはるき悦巳が担当。

『チエ』作中の連中によく似た猫キャラクターが主人公以下、多数登場しています。

昨年、妻と猫と金之助(のちの夏目漱石)のおかしな三角関係を軸に描いた舞台、劇団朋友公演「吾輩はウツである」を見たのもあって、ちょっと楽しみに見ました。

猫が擬人化されていて、立って歩いているのがユーモラス。

子供にも見やすいように原作とは変えてあって、人間の話とともに猫同士の話も展開し、猫の恋愛や猫の社会も描かれていて結構いい話になっています。

豪華なのが声優陣やスタッフ。

吾輩は山口良一(当時はイモ欽トリオで人気絶頂)で、その他はなべおさみ向井真理子、佐藤惠利、坂上次郎、郷ひろみなど。

演出はりんたろう(TV=「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「まんが日本昔ばなし」など、映画=『銀河鉄道999』、『幻魔大戦』など)。

特徴的なのが音楽で、ヴィヴァルディの「四季」が随所に流れます。

セリフの上から音量大き目で長めに流れている印象。

アクションシーンのカメラワークが独特で、ストップモーションのラフな絵で魅せるシーンから、スーパーロングショットでの猫の心模様をとらえた切ないシーンまで、ぐっと引き付けるものがありますね。

今回16mmフィルム作品を鑑賞したんですが、現在は配信されていなく、VHSも中古しかない模様。

当時のクリエイターたちが工夫を凝らして作った力作を、今スクリーンで見ることができることに感謝です。

夏目漱石原作作品はこれらも見ました↓

PS:余談です。

今朝見てきた展覧会。ポスターにもなっている馬なんですが…。

 

文化遺産になっている収蔵作品の陶磁器「伊万里柿右衛門様式色絵馬」(制作:17世紀後半)(撮影OKの作品)。

正面から顔を見たら、びっくり顔にびっくり~!(笑)
江戸初期、ヨーロッパ方面に輸出していた焼物。
当時の職人さんのセンスが伺えますよね。

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