『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』(2010年 ドイツ)
画像:リンクより
こんなに爽やかなドイツ映画があったんですね。
ドイツの文豪ゲーテの恋の物語
今朝の1日1映画は『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』(2010年 ドイツ)を鑑賞。
弁護士志望で自由奔放な若者のゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)は、ある日、美しい少女シャルロッテ(ミリアム・シュタイン)と恋に落ちるも、こともあろうに彼女は父親の命令でゲーテの上司であるケストナー(モーリッツ・ブライブトロイ)と結婚することに。
失望したゲーテは自分の最後の気持ちを彼女に伝えるために、ゲーテとシャルロッテのかなわぬ恋の物語を書き始めるのだか……。
1774年に刊行されたドイツの文豪ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」誕生の背景を、青年時代のゲーテを主人公に熱く燃え上がる恋の物語として映画化した作品。
『アイガー北壁』のフィリップ・シュテルツェルが脚本と監督を務め、秘められたゲーテのかなわぬ恋の物語を通して、誰もが共感する普遍的な恋の喜びをうたい上げています。
この映画は素敵!
もう先日のイギリス映画と同じく、その風景からしてめちゃくちゃ美しい。
そして、貴族が集まっているシーンの配色のかわいらしさ!
彩度が低く明度が高い、淡いパステルカラーの衣装に、部屋のカーテンや壁紙、家具などもすべてパステルカラーで統一。
肌が白く、髪や瞳の色が明るいドイツの人々にぴったりなんですよね。
若者のフレッシュな恋が展開するのでその雰囲気にもマッチしている。
ドイツ映画って個人的には重くて濃いホラーやファンタジーの印象なんですが、キャストさんたちも爽やかだし、こんなに若々しくって軽やかな映画があるんだなーと発見です。
お話は、詩の才能はあるけど司法の勉強はダメな主人公を中心に、生死を賭けた恋のバトル、お金のための結婚、友人の悩みのエピソードなどが、本当に分かりやすく展開されてる。
男女が2人きりになるシチュエーションって、雨が降ってきて帰れないとか、嵐が…、雷が…とかが多いと思うんですが(山口百恵&三浦友和の『潮騒』なんてそのものですよね)、この映画でもその王道が展開。
何が起きるかがをちらっとヒントをくれながら展開してくれるので(宙吊りの法則)、焦らされる感じがあり、来るぞ!来るぞ!ワクワクしながら見ることができるます。
スーパーロングショットの広大に広がる草むらの風景や景色は圧巻なんですが、これらはほとんどコンピューター上で作成されているそう。
てっきりロケだと思っていたんですが、ぜんぜん分からず大感動させてくれるってある意味すごいです。
ラストシーンはまたいい話なんですよー。
ちょっと変化球のハッピーエンドで。
王道のラブロマンスでありつつ、ちょっと加えたひねり具合も絶妙という、見た目から甘い言葉の耳障りまでトータルで楽しめる映画です。
↓予告編
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