カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『花の兄弟』(1961年 日本)

当時18歳の橋幸夫市川雷蔵と共演。
殺陣に、恋に、歌いまくる!

今朝の1日1映画は『花の兄弟』(1961年 日本)を鑑賞。

父の仇討ちという使命を背負わされた兄・市之進(市川雷蔵)。

一方、武家を嫌ってやくざの世界に飛び込んだ弟・新次郎(橋幸夫)。

生き別れになっていた二人が、因縁の運命のもと再会する。

弟の腐り果てた姿に激怒する市之進と、兄の悲壮感溢れる忠実さを笑う新次郎。

しかし皮肉にも市之進はやくざ修行をするハメになり…。

市川雷蔵橋幸夫の共演2作目となる1961年12月27日にお正月映画として公開された歌謡時代劇コメディーです。

監督は池広一夫、脚本は東宝の「社長シリーズ」でお馴染みの笠原良三

潜入して敵討ちをするスパイ的要素、韓国ドラマでよくある契約恋愛的な要素、魅せる殺陣に唄って踊ってのエンターテインメント要素がギュッと盛り込んであります。

また、時代劇といってもコミカル&現代風にアレンジされていて、市川雷蔵が「なんじゃそりゃ」とツッコミを入れ、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が流れるわ、大映映画なのに東宝映画の「スーダラ節」を歌いだすわと見ていて楽しい!

当時市川雷蔵30歳、橋幸夫18歳。

来年5月で引退という節目を迎えられた現在79歳の橋幸夫さんですが、この映画の姿ははにかむ笑顔やその立ち振る舞いがもう初々しくて。

でも歌いだすシーンではガラッと雰囲気が変わり、めちゃくちゃうまくてそのギャップがいいですね。

この2人、よく似ていると言われていて、市川雷蔵は一回り離れた橋のことを弟のようにかわいがっていたそうで。

雷蔵さんは橋さんに花柳界を案内し、京都の知人の仲居を橋家のお手伝いさんに紹介したり、橋のワンマンショーにかけつけたりもしていたそう。

一人っ子だった雷蔵さんだけに、弟ができたようでうれしかったんでしょうね。

画的には左右に同じような構図を置く対のイメージが。

兄弟という対となる人物が主人公なので、画としても対をイメージしている気がします。

現在の映画はリアルを追求するのが主流のような気がしますが、その対極のようなこんなお祭り的な華やかな雰囲気の映画は見ていて癒されますね。

 
 

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