『青年の椅子』(1962年 日本)
画像:リンクより
会社の陰謀に立ち向かう社員を裕次郎が好演。
今朝の1日1映画は『青年の椅子』(1962年 日本)を鑑賞。
日東電気の営業部長・高坂虎彦(石原裕次郎)は、接待旅行の席で、泥酔した畑山商会の社長・畑田(東野英治郎)にからまれ、思わず彼を投げ飛ばしてしまう。
ところが、それをきっかけにふたりは意気投合。
高坂から総務部菱山(滝沢修)の陰謀について聞かされる。
この会話の一部始終を盗み聞きした大崎(藤村有弘)の忠告により、菱山は影響部長湯浅(宇野重吉)失脚計画を早めることに。
かくして高坂の男の戦いが始まった!
原作は前3作と同じく源氏鶏太。
監督はこの映画で初めて裕次郎と組んだ青春映画の名匠・西河克巳。
『天下をとる』『喧嘩太郎』『堂々たる人生』に続き、裕次郎サラリーマン映画の掉尾を飾る作品です。
裕次郎がサラリーマンで、しかも九州弁をしゃべっている。
それだけで新鮮なんですが、九州から東京に転勤してきた入社4年目の主人公が、組織の陰謀を知り、それに立ち向かっていく様子はちょっとヒーローチックですね。
人間関係はちょっと整理が必要ですが、情報戦が楽しくて。
サラリーマンがどこでどういう形で自分達に有利または不利な情報を仕入れるかというのが興味深く、盗み聞きという手段もあるんですが、クラブのママからの情報というのが結構重要な役割をしているのにも気づかされます。
またタイピスト(当時は別室でメモ書きから重要書類までを打つという仕事をする女性たちの姿があって新鮮)や取引先の令嬢などの恋エピソードもからませてあって、物語において結構女性の役割も大きいです。
芦川いづみさんって、可愛らしくてこういうオフィスガールみたいな役がとっても似合いますね。
水谷良重さんは当時23歳ですけど、歌舞伎界出身だからかなんとなく貫禄があって、堂々とされている。
昔の女優さんは大人っぽくてしっかりしていらっしゃいますね。
そこまでの激しい展開はないですが、裕次郎の魅力の一面が垣間見れる作品です。
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