『アバウト・ア・ボーイ』(2002年 イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ合作)
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38歳の独身貴族と12歳の少年が繰り広げる
ロマンティック ・ヒューマン・コメディ
今朝の1日1映画は『アバウト・ア・ボーイ』(2002年 イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ合作)を鑑賞。
38歳の独身男ウィル(ヒュー・グラント)は、親の遺産のおかげで働きもせずに悠々自適の生活を過ごしていた。
そんな彼の前に、シングルマザーと暮らす12歳の少年マーカス(ニコラス・ホルト)が現れ、たちまち彼の生活はかき乱されていく。
しかし、マーカスは深刻な問題を抱えていることがわかり、次第にウィルは自分に欠けているものが何かを知り…。
『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作者、『アメリカン・パイ』のポール&クリス・ワイツ監督によるハートフル・ヒューマン・ドラマです。
38歳の独身貴族と12歳の少年が、付かず離れずいい距離感で関わっていく。
人生に必要なのはお金や時間?
それとも家族や愛する人とのふれあい?
現代人のテーマを、鑑賞者が登場人物の誰かに共感できるようにしてあり、心がほんのりあったかくなります。
音楽が重要なモチーフになっていて、ラストに向かってクレッシェンドしていく感じ。
音楽とともに心の成長を描いた話は、昨日見た1人の元刑事が主人公の『移動辞令は音楽隊!』と似た感じがあるんですが、こちらはユーモアとヒューマンドラマのバランスが絶妙。
恋愛や子供の心の成長も加わり、男性と少年の2つのエピソードが螺旋のようにかかわりあいながら進むので、推進力がありますね。
技法的には男性と少年のエピソードを交互に入れ込む際にはカット間をスライドのような切り替えがされスムーズ。
また、心の声をナレーションで表現しているのもポイントで、男性の本音、少年の本音が聞けて、親近感がわきます。
当時41歳のヒュー・グラント。
『ノッティングヒルの恋人』(1999)『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)などのラブコメ出演作が立て続けにヒットしていた頃で、この映画でも甘いマスクで立ち振る舞う様子はスマートなんですが、いつまでも少年の心を持った男性の役にピッタリで、女性たちに振られるシーンではコミカルさがあって母性本能をくすぐられるんですよね。
たまに見たくなる俳優さんです。
↓予告編
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