『ベンガルの槍騎兵』(1935年 アメリカ)
ゲイリー・クーパー出演のインド アクション・アドベンチャー
今朝の1日1映画は『ベンガルの槍騎兵』(1935年 アメリカ)を鑑賞。
イギリス騎兵第41連隊は、凶暴なアフリディ族を討伐するためインドに赴いていた。
ある日、連隊はエミール族の招きで宴を開くが、酋長の息子・カンの策略で新任将校のドナルドが誘拐されてしまう。
血気盛んなマクレガーとフォーサイスは彼の救出に向かうが…。
7つのアカデミー賞にノミネートされ、助監督賞を受賞したゲイリー・クーパー出演のアドベンチャー作品です。
これはいろんな要素が盛り込んでありますね。
英領インド帝国の時代という歴史的背景。
ベンガルの本拠地と本部を反抗的な先住民から必死に守ろうとしている英国の騎兵と高官との話という社会的背景。
大佐の息子が少尉として赴任くる私的背景。
戦闘や銃撃シーンなどの見せ場はあるんですが、感情を盛り上げるBGMとしての音楽はほとんどなく(歌や楽器を奏でるシーンはありますが)、わりと足早に物語が進む感じ。
だけど上記の「名作に見られる3要素(背景)」がキチンと物語の中に落とし込んであるので、お話的には非常に完成度の高いものに仕上がっています。
コブラ使いの蛇のシーンなどは影を駆使した演出ですし、変装などのシーンもコミカルで面白い。
セリフの中に「人口が3億」っていうセリフが出てくるんですが、今インドの人口って約13億ですよね。
あれから10億人も増えたのかと思うとすごい増え方ですね。
岩山が切り立つ砂漠地帯みたいなシーンがたくさん出てくるので、現地ロケをしたのかと思ったら、当初インド・ロケを行ったフィルムがインドの灼熱の太陽の影響で劣化。
ロサンゼルス周辺の丘で取り直したそう。
あー、ちょっと違いますが私も似たような記憶が。
昔、コダックの8ミリフィルムで自主映画を撮っていたんですが、日本での現像が中止になり、ハワイに現像に出したら、仕上がって来たのものは真っ黄色の映像となったフィルムで…。
フィルムってデリケートですもんね。。
この映画、英国好きと知られるあのヒトラーもお気に入りの映画の一つで、3回も見たそう。
一時期「英国の東洋人種の虐殺を描いている」ため、中国の検閲官によって禁止されていたこともあるようなんですけどね。
歴史的な名作にはいろんな逸話がありますね。
↓予告編
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