カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「レインマン」(1988年 アメリカ)

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ひも解いてみるとあらゆる要素が。
トム・クルーズダスティン・ホフマンの名作

今朝の1日1映画は「レインマン」(1988年 アメリカ)を鑑賞。

高級外車ディーラーのチャーリーは、絶縁状態にあった父の訃報を聞き、遺産目当てに帰省する。

ところが、遺産の300万ドルは全て匿名の人物に相続されることとなっていた。

その人物が、今まで存在すら知らなかった自閉症の兄レイモンドであると知った彼は、兄を病院から連れ出してロスへと向かうが……。

ディーラーの青年をトム・クルーズが、重い自閉症で超絶的な記憶力を持つサヴァン症候群の役をダスティン・ホフマンが演じ、アカデミー賞主要4部門(作品・監督・脚本・主演男優賞)他に輝いた名作です。

観る前はもっと重くて泣かせる系の映画で観るのに覚悟が必要かなと思っていたんですが、思ったよりも軽いタッチ。

音楽も「アイコ・アイコ」など80年代のポップな音楽で、あの時代のイケイケな雰囲気を醸し出しています。

この映画のすごいと思ったところは、いろんな要素を入れ込んであること。

まず、ロードムービー的要素。

20代の主人公が父の死により実は自閉症の兄がいることを知り、その兄を利用しようと施設から連れ出すものの、いろんなトラブルに巻き込まれながら旅をして、成長していくというもの。

次に友情ものであること。

自閉症の兄は音に過剰に反応したり、雨の日は外に出られないなどできないことが多かったりと、青年にとっては葛藤の連続なんですが、それらをお互いが理解していき、だんだん心の距離が近くなっていきます。

あとは、アウトサイダーの勝利。

できないことが多い兄ですが、数字や暗記に強く、彼にしかできない超人的な特殊能力がみんなをあっと言わせます。

扱っているテーマは重いんですが、娯楽的要素もうまく入れ込んであって面白く魅せてあるのは監督の力量なのかもしれませんね。

自閉症の方への理解が深まるとともに、若さ溢れるトム・クルーズダスティン・ホフマンの迫真の演技も堪能できる映画です。

↓予告編

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