「卒業白書」(1983年 アメリカ)
今朝の1日1映画は「卒業白書」(1983年 アメリカ)を鑑賞。
シカゴ郊外の中流家庭で育ったジョエルは、名門大学を目指す高校生。
両親が旅行中に父親のポルシェを乗り回したり、友達とばか騒ぎをしたりと自由を満喫。
挙げ句の果てには、売春の出前サービスを頼んでしまうが…。
主演は18歳時のトム・クルーズ。
ゴールデングローブ賞 主演男優賞ノミネートされた出世作です。
この映画、思いのほかいい! 面白い!
おませで大人な高校生が羽目を外して大騒動する姿が楽しいんですが、高校生ならではの悩みや、甘酸っぱさやピュアさなどの形容詞に加えて、性ビジネスや起業など、大人社会の一面をバランスよく、品よく、美しく絡ませてあるところがすごく素敵で面白いです。
高級コールガール役のレベッカ・デモーネイも小悪魔的ですごく魅力的。
映画の作りとしては、基本の構成を押さえつつ、気持ちを表す衣装だったり、設定を表す小道具だったりの細かいディテールの演出が見事。
全体の雰囲気を包む、ドイツの電子音楽グループ、タンジェリン・ドリームの音楽が、揺らぐ青年の心を表現しています。
両親が留守にしたとたん、開放感にあふれ、家の中でワイシャツにブリーフ姿で歌い上げるシーンは大きな影響を与え、多くのパロディも。
人生、リスクをとるか、安全をとるかで運命が分かれたりしますが、リスクを取ると、大変だけどこんな夢が待っているよ、と言っているような、ちょっと夢を見せてくれるような映画です。
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