カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「ビッグ」(1988年 アメリカ)

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トム・ハンクスゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞したハートフルコメディー。

今朝の1日1映画は「ビッグ」(1988年 アメリカ)を鑑賞。
カーニヴァルの夜、望みをかなえる魔王のボックスにコインを入れた12歳の主人公が、翌朝目覚めると少年からオトナに成長していた!
心は子供で身体は大人という主人公が、悩みながらも働いたり、遊んだり、恋をしたりという姿を、トム・ハンクスが表情豊かに体当たりで演じていて、ほんとにキュートです。
この作品、「子どもがある日突然大人になったら…」というシンプルなストーリーではありますが、映画としての構成や要素を見てみると、複数の要素が。
テーマは一つではなく、夢を叶えること、友情、恋愛など複数あります。
また、子どもらしい演技、子どもが好きそうな小道具、美術などをとことん細かく設定してあって、世界感を構築しているのが分かります。
逆に、構成としては、省略してある部分も。
それは、悪役が活躍しないこと。
悪役がいることはいるけど、サラッとしか描かれてないんです。
悪役が活躍しないということは、悪役に匹敵する要素がある。
たぶん「時間」かなと思います。
主人公が過ぎゆく時間の中で、常に変化していく姿を描くことによって、人生にはリミットがあって、二度と戻らない子供の頃の時間が貴重なんだということを浮き上がらせる。
セリフも「時間」を感じさせるものがあり、素敵なんですよね。
コメディーだけど、見終わったあと、ちょっと切なくもなる、いい作品です。

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版299円)
予告編