カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「ロボコップ」(1987年 アメリカ)

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人間なんて、欲まみれ。

今朝の1日1映画は「ロボコップ」(1987年 アメリカ)を鑑賞。
殉職した警官が全身を機械化したロボコップとして甦り、犯罪組織と戦う姿を描いた大ヒットSFアクション。
何回か見てますが、忘れてるのと、シナリオの観点から改めて鑑賞。
お話が何層にもなっていて、思いのほかいろんな要素が組み込まれています。
人間とロボットの関係性、民間会社が治安を守るという近未来の警察のあり方、その内部抗争、ギャング達内部の抗争、黒幕との繋がり。
それらに、監督のこだわりでしょうか、スプラッター的な暴力描写、皮肉的な核兵器やお色気お下品なTV、薬物なども。
過激な描写は賛否両論あるようですが、人間の生々しい部分や「欲」の部分をこれでもかいうくらい徹底的に描くことによって、主人公の警官としての正義感や殉職した悲しさを、より一層浮かび上がらせているような気がします。
そして、そのロボットを「欲」のために利用しようとする人々が出てくる。
復讐劇ではありますが、何かスカッとしない物悲しさを余韻として感じるのは、私たち人間が生み出した機械に警告されている面が見え隠れするからかもしれません。
このロボットスーツは、バンダイの「宇宙刑事ギャバン」からの引用らしいですが、この口元だけ出ているスタイル、ライダーマンもですが、昔から好きなんですよね。
口元の部分に人間らしさが垣間見れるからでしょうか。
シナリオとしては通常は前半で描くことを後半に持っていったり、分散させたりしてあり、結構勉強になります。
ロボットのストップモーションアニメーションぽい動きは時代を感じますが、それも今見ると、温かみがあっていいですね。
ロボット映画ですが、人間らしさに満ちあふれた印象深い作品です。

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
↓吹き替え版もあります。

予告編