「ホーム・アローン」(1990年 アメリカ)
大ヒット作には、
人の心をつかむ訳がある。
今朝の1日1映画は「ホーム・アローン」(1990年 アメリカ)を鑑賞。
一家総出でパリに行くことに。
ところが息子のケビンだけは、出発のどさくさで、独り屋敷に取り残されてしまう。
初めての一人暮らしに浮きたつケビン。
そんなおり、留守だと思った二人組の泥棒が屋敷を狙ってきて…。
何度もTV放映されている大ヒットコメディーですが、勉強の意味で改めて見てみました。
ケビンが設置したアイデア満載の仕掛けで、泥棒と格闘するシーンは、本当に面白い。
だけど、ただ面白いだけの映画ではなく、心があったかくなるのは、「ケビンの成長」が描かれているからなんでしょうね。
1人のケビンは、泥棒2人組のほか、スーパーの店員、殺人鬼と噂されている隣のお爺さん、雑貨店の夫婦、サンタクロースの衣装を着たおじさんなど、さまざまな大人と出会う。
わがままの8歳の男の子が、さまざまな出会いを通して、人の気持ちが分かるようになっていく様子が、見ていて応援したくなります。
個人的に印象的なのは、「教会」のシーン。
アメリカ映画では、キリスト教の影響か、よく懺悔(ざんげ)をするシーンが出てきます。
この映画では、教会のシーンがが後半の重要なシーンとして描かれています。
他にも、子どもが子どもらしくないという意外性、あらゆる世代のキャストによる共感ポイントの多さ、上下の高低差のあるセットなど、ヒット作には、多くの観客の心をつかむ要素が巧みに練り込まれていて、勉強になりますね。