「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」(2003年 アメリカ)
By http://www.impawards.com/2003/pirates_of_the_caribbean_ver3.html, Fair use, Link
海賊版寅さん、ルパンかな。
愛されるには理由があります。
今朝の1日1映画は「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」(2003年 アメリカ)を鑑賞。
月光の下では生きた白骨と化す呪われた海賊たち。
その呪いを解く鍵となるペンダントを持つのは、総督の娘エリザベス。
彼女が海賊達に連れ去られ、彼女に恋する青年ウィルは、海賊スパロウ船長に協力を仰いで、彼女の救出に向かうが…。
初めてちゃんと見ます(笑)。
ただのアクションではなく、ホラーファンタジーが入っていてなるほどなと。。
やっぱりこの映画の魅力はジョニー・デップ演じる海賊キャプテン・ジャック・スパロウの個性あふれるキャラクターですね。
この映画、ジャンル分けすると「スーパーヒーロー」の部類だと思うんですが、主人公が海賊という船や沿岸地方を襲い財物を奪う職業で、一般的には悪人です。
その悪人を主人公にするには、ただ悪い奴だと観客は好きになれない。
そこで、その悪い部分については見た目と、取引をする時だけに特化し、性格は人助けのためには命も投げ出すような「いい人」にしてあるんですよね。
そのおかげで、「見た目悪そうだけどいい人じゃん!」っていう人間の最大の魅力ともいえる「ギャップ」を生み出し、愛されキャラに変貌を遂げます。
そういう一般的に悪い職業の人が主人公の場合は、さらに悪い悪役が必要で、この映画ではそれがモンスターという、もはや人間ではないところまで落としてあり、ホラーにしてあるというのも面白い。
それから、このジャック・スパロウ、欲深くないんです。
ラム酒と食べ物さえあれば大丈夫っていうある意味ミニマリスト。
恋愛もキューピット役ですしね。
やることは人助けで、あとは自由でひょうひょうとした生き方が皆さんから愛され、船長に迎え入れられ…。
その自由さ、欲のなさが寅さんとか、ルパンとか、なんか似てるんですよね。
人のために行動し、あとは自由に生きている。
もうそれは悟りの境地とも言ってもいいくらい。
そういう人って愛されるんですよね。
会社のトップの精神性にも通じるその生き方は、リーダーたるゆえんでもあります。
映画としてはセリフやストーリーは非常に分かりやすくシンプルですが、セットや動きがモリモリに盛られているという見せ方が秀逸。
主人公に生き方を教えられる映画です。
↓予告編
↓U-NEXTで見ました
↓アマゾンプライムビデオはこちら
字幕版
吹替版
↓ブルーレイはこちら