「だれもが愛しいチャンピオン」(2018年 スペイン)
あたたかい気持ちになれる
スペインのハンディキャップチームによるバスケットボール
今朝の1日1映画は広島映画サークルの上映会で「だれもが愛しいチャンピオン」(2018年 スペイン)を鑑賞。
バスケットボールのプロリーグでコーチを務めるマルコは、短気な性格が災いして問題を起こし、チームを解雇されてしまう。
知的障害者のバスケットボールチーム「アミーゴス」を指導することになったが…。
ハンディキャップを持つ選手たちによるバスケットボールチームと人生迷走中なコーチの出会いと絆を描き、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞で作品賞など3冠に輝いたドラマです。
スペイン映画は見た記憶がなく、たぶん初めてぐらいの鑑賞。
見始めて、キャストのみなさんがものすごく早口でしゃべっていて、日本語や英語の映画を2倍速で見ているよう。
カット割りもテンポがよく、手持ちカメラで撮っているのですごくせわしない感じ。
調べてみると、スペインの方って早口とのこと。
国によってこんなに雰囲気が違うのかと発見です。
でもしばらくして知的障害者の方々が登場するシーンから、わりと普通のテンポになるので、監督のねらいなのかもしれないんですけどね。
キャストは実際に障害を持つ600人の中からオーディションで選ばれた10人の俳優を起用。
障がい者差別に向き合った社会的な内容であるにも関わらず、コメディーとして成立しているのは、監督の前向きな考えからからでしょうか。
何はともあれ障がい者のキャストの方々が素晴らしい。
個性あふれる演技は、すごくハートフルでみんな愛おしくって。
コーチがチームのメンバーそれぞれに向き合い、バスケットボールを指導することによってみんながチームワークを学び、コーチ自身が成長していく姿が描かれていて、何が大切なのかということを改めて考えさせられます。
この映画のさらに踏み込んでいる点は、高齢妊娠・出産についても取り扱っていること。
深い部分まで描いてあるのにも関わらず、笑って泣けるエンターテインメントに仕上げてあり、ジーンとしちゃいました。
いい映画です。
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