「インフォーマント!」(2009年 アメリカ)
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何が真実?
攪乱していく様子にまんまとやられます。
今朝の1日1映画は「インフォーマント!」(2009年 アメリカ)を鑑賞。
アメリカの大手穀物商社に勤めるマーク・ウィテカー(マット・デイモン)は将来を嘱望された優秀な社員。
告発を受けたFBIは捜査を開始。
マーク・ウィテカーに物証を迫るものの、重要証人である彼は供述を二転三転させ、立件自体が困難になっていく…。
『オーシャンズ』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、アメリカ経済史上最も地位が高い内部告発者の実話を映像化したコメディーです。
楽しい雰囲気の音楽で、全体的にコメディー仕立てとなっているこの作品。
うーん、難しい。
というか、まんまと騙されたというか。。
映画を見ながら筋を追おうとして見ると、とんでもない方向に行ってしまいます。
この映画の特徴は、主人公によるナレーションが随所に挟まっていること。
そのナレーションの内容は、主人公が頭に浮かんだとりとめのないことがほとんど、映画の筋には関係ないことばかり。
しかし、このナレーションの内容の無さ自体が監督スティーヴン・ソダーバーグの思惑。
通常よくあるナレーションは、お話の筋を簡潔にまとめたり、次のシーンへすんなりつなげるための道先案内人であったりすることが多いのですが、この映画では主人公の供述が二転三転するように、ナレーションにも意味を持たせなくして、わざと鑑賞者を混乱させていきます。
それはなぜなのかを見る者に問うてるんですよね。
私は、映画中盤~後半ぐらいでなぜなのかに気づきました。
そこは映画を見てのお楽しみなんですけどね。
そういう意味で前半は主人公の目的がよく分からず、この映画を主人公に共感して楽しめない時間が流れるので、そういう覚悟が必要。
1990年代前半の話で、日本企業が勢いがあった時代で、「日本人や韓国人は卑怯だ」っていうセリフや、味の素などの企業との会合が出てきます。
目の前で起こっていることは事実ではあるが、真実ではない。
そんなことを映画を通して感じました。
日常でもそういうフィルターを通してみると、世の中が違って見えそうです。
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