「るろうに剣心」(2012年 日本)
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大ヒットアクション時代劇ですが、
殺陣以外の部分にもこだわりが。
今朝の1日1映画は「るろうに剣心」(2012年 日本)のシリーズ第1本目を鑑賞。
伝説の「人斬り抜刀斎」と名高い緋村剣心。
明治維新以後、殺さずの誓いをたて、決して人を斬ることのできない「逆刃刀」を携える。
一方、街では「抜刀斎」を名乗る人物による人斬(き)り事件が発生する…。
原作が漫画で、ファンもたくさんいるこの映画シリーズ、初見です。
やはり殺陣のシーンが満載!
それまでの日本の時代劇映画にはないワイヤーアクションなどが多彩に取り入れてあって、かなり見ごたえがありますね。
アクション面だと、これまで右から左とか、左下から右上へなどの横移動のワイヤーアクションは中国映画などで見てきたんですが、「落ちる」や「落ちてくる」など、重力を伴う上下移動のワイヤーアクション風の動きは斬新です。
また撮影技術として、スローモーションやクイックモーションが巧に使われていて、フィルムのコマ数の増減や、編集時のモーショングラフィックスの多様でカメラアングルを変えることによって、よりアクティブなカメラワークになっている気もします。
お話の構成はいわゆる「スーパーヒーロー」もの。
最強の暗殺者と呼ばれた男が、時代が変わり、思い悩みながら世のため人のためにその能力を使うという図式は、人並外れた能力があるがゆえに思い悩むスパイダーマンやスーパーマンと同じです。
そして主人公の魅力は「ギャップ」。
佐藤健という女性のような美しい顔立ちでか細くてやさしい物言いのソフトな印象な主人公が、戦うとなるとバッサバッサと悪者を倒していく様子は最高幅のギャップがあり、圧倒されるキャラクター設定になっています。
そのほか、美術的に印象的なのは、「色味」と「舞いもの」。
色味は、「ティール&オレンジ」という色調整がされています。
これは、近年ハリウッド映画多様されている色味なんですが、オレンジと深みのあるブルーのフィルターを部分的にかけることによって、オレンジで人の肌を美しく、ブルーで重厚感のある背景となり、非日常を演出できます。
時代劇ということで、山の緑のシーンが多いので、そういうシーンではどんな感じなになるのかなと思ったらわりとオレンジが強めに使ってありますね。
あと舞ものなんですが、殺陣や印象的なシーンに雨、霧、ほこり、桜吹雪、火の粉、札束、などが空中に舞っている。
舞台なんかもそうだと思うんですけど、空中に舞うものや舞い降りるものがあると、非常に劇的で象徴的なシーンとなり効果的です。
衣装やヘアメイクもカラーコンタクトを使用するなど面白いですけどね。
殺陣だけでなく、そういう細かい演出が総合的に映画の世界観を構築しているというところを見ていくとさらに面白さがまします。
またシリーズ最終章まで観てみたいと思います!
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