カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「危険な情事」(1987年 アメリカ)

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By The poster art can or could be obtained from Paramount Pictures., Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=57579268

蝶々夫人」が孤独を演出する
アカデミー賞で6部門にノミネートのサスペンススリラー

今朝の1日1映画は「危険な情事」(1987年 アメリカ)を鑑賞。

パーティで新人編集者の女性アレックスに出会った弁護士ダン。

妻子のあるダンにとって一夜だけの情事のつもりが、アレックスにとってはそうではなかった。

男を独占したいがための女の常軌を逸した行動は、やがて彼と妻子に執拗につきまといはじめ……。

第60回アカデミー賞で6部門にノミネートされたサスペンススリラー。

この映画の公開時、まだ少し子どもだったんですが、そのポスターの雰囲気からちょっとエロティックな大人なムード漂う映画だと思ってたんですが…。

見てみると、いやいや、これはまさしく正当派のスリラー。

それもお化けとかゾンビとか、実在しそうにないものじゃなくて、仕


事関係の女性っていう身近な人が凶器的存在なだけに、想像しやすく、逆に怖いです。。

しかも、夫、妻、既婚者、独身者、男性、女性など、見る人の立場によって、いろんな見方が出来る。

あらゆる立場の人が共感できるポイントがたくさんあり、ヒットしたのもうなずけます。

軽はずみで行った一夜の出来事が、男性にとっても女性にとっても、命の交換をしてしまうくらいの重い出来事であるということ。

ダンが警察に相談に行くも「自分で撒いた種だろ」と一蹴されるシーンに、なんとも言えない気分になります。

映画としては、カット割の手法、小道具など、「いかに怖がらせるか」っていう技法がたくさん使われていて、スリラーとしてはそこも秀逸なんですが、個人的にいいなと思ったのは、人間ドラマ的要素。

ダンが明るいリビングで笑いながらの家族の団らんを過ごす一方で、暗い部屋でのライトをON/OFFしながらオペラ好きな女性アレックスが暗い部屋で泣きながら一人でレコードで「蝶々夫人」を聴いている。

蝶々夫人」を内容を知っていれば、このシーンの孤独感がぐーんと深まるんですよね。

実際、ラストシーンには別バージョンが存在していて、人間ドラマをクローズアップしたバージョンもあるそうで。

楽しみ方や引き出しがたくさんある、怖いけど見応えのある映画です。

↓予告編

 

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