「バットマン」(1989年 アメリカ)
口元の感情表現を巧みに使った
アメコミヒーロー
今朝の1日1映画は「バットマン」(1989年 アメリカ)を鑑賞。
DCコミックスの誇るスーパー・ヒーローを巨費を投じて映画化した大作。
ゴッサム・シティの闇に跳梁し悪を粉砕するバットマンと犯罪組織の新ボス・ジョーカーとの戦いを描いてあります。
キャラクターの見た目だけは知ってましたが、映画は初見。
アメコミスーパーヒーローということで、分りやすい映画だろうと思ってみたら…。
原作を知らない初心者にはちょっと難しい。。
基本的にアメリカでは知らない人がいないくらい超有名な原作なので、それを前提に作られているんですよね。
分りにくかった部分としては主に2点。
(1)時代設定は現代なのに、19世紀末のような衣装&建築物により、時系列に混乱をきたす。
(2)主軸が主役/悪役/巻き込まれる人、の3つぐらいあり、主人公の視点で語られる映画ではないため、誰が主役か分りにくく、「私はどの人に感情移入して、『映画』という旅を一緒に楽しむのか」が即決できない。
主人公は大富豪で、実は悩みがあって、共感できる悩みではあるんですが、その悩みが映画中盤に分るので、それまではあまり共感できるポイントがないというのもあります。
ただ、ジョーカーのキャラクターは面白く、悪役を笑顔にして、サイコパスな行動の中にもコミカルさを与えているのは、道化師の悲しみがにじみ出ていて面白いですね。
余談ですが、日本人などアジアでは目で、欧米人は口で感情を読み取るそう。
欧米人は目元をサングラスで隠しても平気だけど、マスクをするのをいやがる人が多いのは、口元を隠すと感情が分らなくなるから。
逆に日本人はサングラスをしていると不審がられますが、マスクをすることにそこまで抵抗がないのは、目元で感情を読み取れるから。
顔文字の違いが、それを如実に表しています。
日本 (😊)(T T)(目に表情があります)
欧米 🙂 :‑](横になっていますが、目はいつも点で、口の表情が変わります)
バットマンが目元を隠し、ジョーカーは口元が引きつり笑い顔となって人々を操るのは、欧米人ならではの口元の感情表現方法を巧みに取り入れてあるからなんだろうなと改めて感じます。
「バットマン リターンズ」などのシリーズや、ジョーカーの誕生秘話を描いた「ジョーカー」などをまだ見ていないので、その当たりの作品も見てみるとまた違った面白さがありそうです。
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