「テルマ&ルイーズ」(1991年 アメリカ)
ブラピ出世作。
自由求め旅する女性2人の、陽気で危険なロードムービー!
今朝の1日1映画は「テルマ&ルイーズ」(1991年 アメリカ)を鑑賞。
平凡な主婦テルマと、友人のウェイトレス、ルイーズ。
ドライブ途中のドライブインで、テルマが見知らぬ男たちにレイプされそうになった時、ルイーズは男たちを射殺してしまう。
二人はそのまま強盗をして逃避行に移るが……。
これはねー、まさに面白い映画の要素がてんこ盛りの映画です!
その要素とは…
主人公は2人とも庶民で正反対の性格(しっかり者&天然)。
旦那に束縛されて怒られてばかりの主婦&彼氏は優しいけど仕事に束縛されている女性。
日常生活から離れる意味で出かけたプチ旅行でのとんでもない出来事がきっかけで、彼女たちは時には大胆に、時には臆病になり、見る者をハラハラドキドキさせます。
ラブシーンやアクションシーンも満載で、ジェットコースターと馬車ぐらいの緩急を付けながら、ストーリーはだんだん速度を上げてくるくる回転。
名シーンと呼ばれるフィナーレが待っているという。
「映画」という旅を、我々見る者と映画の主人公が一緒に続けることができ、共感できる映画になっています。
軸としては名作「明日に向って撃て!」('70)の要素が。
それを、女性2人に置き換え、テンポのよい掛け合いと粋で分りやすいセリフの数々、脇を固めるキャストのサブエピソード、巧みに使われている小道具など、細部にわたって作り込んであります。
一見陽気な娯楽作品ですが、見終わった後にズドーンと深い印象が残る。
作り手の「観客をハッと思わせたい」という意気込みが伝わってくるんですよね。
女性の自由がテーマとしてあり、日常生活の社会的・家庭的役割から解放されていく二人の心境もかなりの見どころ。
監督は「エイリアン」('79)や「ブレードランナー」('82)のリドリー・スコット。
面白い映画を作る人ってSFから、ホラー、アクションまでいろんなタイプの映画が作れるんですね。多彩だわー。
この作品をきっかけにスターになっていった、無名時代のブラッド・ピットもぜひ。
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