「エルフ サンタの国からやってきた」(2003年 アメリカ)
あのレイ・ハリーハウゼンも出演!
ほっこり癒されるファンタジー映画
今朝の1日1映画は「エルフ サンタの国からやってきた」(2003年 アメリカ)を鑑賞。
ある年のクリスマス、孤児院で1人の赤ん坊がサンタの袋に紛れこみ、そのまま北極へと連れて行かれてしまう。
エルフに預けられた赤ん坊は、バディと名づけられすくすくと成長していく。
そして30年後、立派な大人の男性になったバディはニューヨークにいるという実の父親を探しに旅立つが……。
小さな妖精エルフに育てられた人間の男性が巻き起こす騒動をウィル・フェレル主演で描き、全米大ヒットを記録したファンタジックコメディ。
前情報無く見たんですが、意外にすごく魅力的な映画です。
個人的に素敵だなと思ったのは美術。
オープニングにナレーターが出て来て、この物語の説明を、物語の世界観へ誘導するように話してくれるんですが、そのシーンには絵本のような美術が施されていて、ページをめくるように、スーッとエルフ(妖精)のお話の中に入り込んでいくような仕掛けがしてあります(エンディングも)。
バディが手がけるクリスマスの飾り付けも本当に楽しくて、お金を掛けなくてもお部屋がこんなに華やかになる方法があるんだなと学んだり。
お話の構成としては、子供の心を持ち北極で育った主人公のバディが、初めての都会で体験する目新しい世界が、後半で伏線となって出て来るのもいい。
現実とファンタジーの世界の差を行ったり来たりするシーンのつなぎ方も自然です。
ミゼット(小人症)の俳優さん(ピーター・ディンクレイジ)が出て来たり、クレイアニメーションの動物たちがしゃべったり、みんなで歌ったり、ハッとさせられるシーンも多く、「サンタ版バック・トゥ・ザ・フューチャー」的な面もあって、気持ちが癒され穏やかになります。
余談ですが、クレイアニメーションの動物の声に、ストップモーションアニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼンも出演。
レイ・ハリーハウゼンといえば、広島国際アニメーションフェスティバルで来広した時に、インタビューをさせていただいたことがあり、非常に思い出深い人物です。
こども向け映画ですが、音楽はクリスマスソングのジャズアレンジ版でオシャレ。
細かい美術的演出が場面を盛り上げる、大人が見て十分楽しめるファンタジーです。
予告編↓
↓U-NEXTで見ました。
↓アマゾンプライムビデオにもあります。
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