『フィールド・オブ・ドリームス』(1989年 アメリカ)
By The poster art can or could be obtained from Universal Studios., Fair use, Link
野球好きは感動。
ケヴィン・コスナー主演のファンタジー映画。
今朝の1日1映画は「フィールド・オブ・ドリームス」(1989年 アメリカ)を鑑賞。
マイナーリーグの選手だった父親から、野球の話を聞かされて育ったレイ(ケビン・コスナー)。
ある日、自分の農場で不思議な声を聞く。
“それを作れば彼はやってくる"。
トウモロコシ畑の一部を潰し、野球場を作ると、そこには亡き伝説の大リーガー“シューレス"・ジョー・ジャクソンが立っていた…。
学生時代にメジャーリーガーを目指していたというケヴィン・コスナー主演のファンタジー映画です。
何回か見ていて、ざっくりと覚えてはいるんですが、今回再鑑賞。
昨日見た映画「インプレッション」も夢にまつわる映画でしたが、これは「夢が叶う」映画です。
よくあるのは主人公一人、またはもう1人(計2人、例えば主人公+こども)にだけ別の世界が見えるという設定があったりしますが、SFではない現実世界が舞台にも関わらずこの作品は家族3人+関わった人々に別の世界が見えるという、夢の世界がかなりの割合。
主人公が見聞きしているのは幻視や幻聴ですよね? とすると、展開に違和感が生じるのですが、これはファンタジーの世界観で見る映画ですよ、とすると、だんだん世界に入り込めます。
いきなり球場を作るとか、選手に会いに行くとか言う旦那を笑って見守る奥さんの理解力に感動。
アメリカにとっての野球とは、ということも奥さんが演説するシーンがあってグッときます。
主人公が父との果たせなかった思いを叶え、亡くなった名選手をグラウンドに復活させてくれるという大リーグファンにとってもまさに夢の球宴を作ってくれる映画で、全世界の野球ファンに夢を見させてくれます。
映画の技術的に印象的なのはラストシーン。
ファイナルイメージとして、このお話の結末がぼんやりとした空からの引きの映像で映し出されフェードアウトしていきます。
明確なセリフなどでこうなりました、というのではなく、静かに暗示させる方法がとられていて、映画を見終わった後、映画館を出てからもこのふわっとした夢の世界が続いているかのような気持ちになります。
映画のために作られたこの球場では、今年8月12日にシカゴホワイトソックス(ホームチーム)とニューヨークヤンキースの試合が実際に行われました。
9-8でシカゴホワイトソックスが勝利。
夢の球場での夢の試合。
広島でも元広島市民球場でまたカープの試合が観れたら、とか考えたりします。
この映画を見て、往年の名選手・衣笠さんや、名監督・古葉さんのことを思いました。
今頃天国で野球してるかもですね。
↓予告編