「チャンス」(1979年 アメリカ)
天真爛漫な庭師に終始ドキドキ!
今朝の1日1映画は「チャンス」(1979年 アメリカ)を鑑賞。
数十年屋敷から出たことのない庭師チャンスは、主人の死をきっかけに解雇、突然世間に放り込まれる。
見るもの全てが珍しい彼は、そこで余命いくばくも無い財界大物を夫に持つ美しい貴婦人が乗る高級車に轢かれ、屋敷に招かれることに……。
いやー、面白い!
基本的に、庭の管理以外は、テレビで見たことしかできないチャンス。
主人公チャンスを見てると、「はじめてのおつかい」の子どもを見ているような感覚になって、もう最初から最後までドキドキです。
本当にピュアな心の持ち主で、本人は素直にありのまましゃべってるだけなんですが、出会う人々は良い解釈をして彼を受け取り、トントン拍子で出世していきます。
ご夫人、男性にまでモテモテ。
日本映画だと、詐欺師みたいでわざとだけど、植木等&クレイジーの『日本一』シリーズの、嘘とハッタリでどんどん出世していく気持ちよさもあったりして。
アメリカ映画だと「フォレスト・ガンプ 一期一会 」の感じ。
権力側が彼に右往左往させられ、金持ちや権威のある人間ほど素直で騙されやすいとか、権力のある人間は何かにすがってないと行きて生けないとか、皮肉がたっぷり入っているのも楽しい。
音楽やモチーフ、タイトルなどは、ニーチェやハイデッガーなど哲学者からの引用があったり、シーンにもキリストの引用があったりなど、結構深いです。
タイトルからは想像もしなかった掘り出し物映画で、見れてよかったです。
予告編↓
↓U-NEXTで見ました。
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