「グローリーデイ」(2015年 韓国)
アイドルが出てる軽い映画と思いきや…。
今朝の1日1映画は「グローリーデイ」(2015年 韓国)を鑑賞。
全員20歳のヨンビ(ジス)、サンウ(スホ)、ジゴン(リュ・ジュンヨル)、ドゥマン(キム・ヒチャン)らは、サンウの入隊前に旅に出る。
友情第一のヨンビ、大学進学はせず軍隊に入ることを決めたサンウ、母親の言いなりの浪人生ジゴン、父親のコネによって大学に入ったドゥマン。
日常から離れ、彼らはつかの間の自由を謳歌(おうか)するが、ある事件に遭遇し……。
人気K-POPグループEXOのメンバーが出ていて、冒頭、爽やかな青春映画かと思って見進めると、とんでもなく深い韓国社会の闇の世界が展開。
見終わった後に理不尽で悶々としたものが残ります。
ですが、20歳の若者が、親の期待を一心に背負い、超競争社会の中で、権力に逆らえずこの国の社会で生きていくことがいかに辛くて残酷かということがひしひしと伝わります。
映画の作りとしては、役者の演技力に圧倒されたのと、印象的なのは劇中でシーンに必然的に流れる音楽。
旅に出る車の中で、ラジオを付けたら宗教放送で、「ハレルヤ」が大音量で流れたり(韓国人口の50%はキリスト教)。
父親が大学野球の監督で、毎日の練習から逃げ出して友達と旅に行く時に、いたずらで放送室から大音量で流れる曲が、「韓国国歌」であったり。
期待や束縛からの解放の場面に、宗教や権力を象徴する曲を使ってあり、すごく効果的です。
日本では宗教曲や国歌をこういう使い方はできないでしょうね。
賛否両論ある映画ですが、社会と個人との関係が描かれた、個人的にはとても好きなテイストです。
↓予告編
↓U-NEXTで見ました。
↓アマゾンプライムビデオはこちら(字幕版)
↓DVDはこちら