カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「ハルク」(2003年 アメリカ)

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マーベルの映画作品としては異端⁉︎

変化球が好きな人向けかもです。

今朝の1日1映画は「ハルク」(2003年 アメリカ)を鑑賞。
遺伝子学者ブルースは、ある実験を行っていたところ、大量のガンマ線を全身に浴びるという事故に見舞われる。
やがて彼の体内で異変が起き、“怒り”の感情を抱いた時、彼の身体は緑色の醜く巨大なモンスター“ハルク”へと変身してしまい…。
アメコミ原作ということで、子ども向けのキャラクター映画と思って気楽に見たら、違ってました💦
というのは、構成や内容の複雑さ。
先日見た同じくマーベルのアメコミ原作の「スパイダーマン」は、キャラクター設定や構成、時間配分が分かりやすく、ある意味ハリウッド映画のお手本という感じでした。
一方「ハルク」はというと、かなりお手本を逸脱してるんですよね。
同等の敵が数人いたり、本来戦うべきではない相手が敵であったり、強さと感情が真逆に作用したり、など。
先日見た「アバター」の時に書きましたが、映画に必要な「生き延びること」「飢えに打ち勝つこと」「愛する人を守ること」などの人間の原始的欲求が、この映画は弱いんです。
弱いというより、どちらかというと「死」の方向に作用している。
そういう意味では、かなり「ひねり」はあるんですけどね。
賛否両論と言われる意味が分かります。
個人的には、好奇心の強い研究者が、法を犯してでも研究にのめり込むという部分が、かなり「フランケンシュタイン」に近い話だと感じました。
画面効果としては、場面転換のスワイプや画面分割が多用されていて、アメコミ感満載。
ドラマ部分の演出は、感情の機微を捉える静かで落ち着いた作り。
単純明快なアクション作品に飽きたらない方におすすめです。

↓吹き替え版を見ました。
予告編