「トゥームレイダー」(2001年 アメリカ)
アクションやセットはすごいんですが…。
今朝の1日1映画は「トゥームレイダー」(2001年 アメリカ)を鑑賞。
全世界で販売本数が2400万本を超えるアクション・ゲーム・シリーズの映画化。
トレジャー・ハンターのララ(アンジェリーナ・ジョリー)は失踪した父(ジョン・ボイド)の隠し部屋から謎めいた時計を発見する。
それは5000年に1度の惑星直列でパワーを発揮する古代の秘宝への手がかりだった…。
ヴェニス、カンボジア、シベリアでのロケ、巨大石窟という設定の巨大スタジオの中で繰り広げられるアンジェリーナ・ジョリーの体を張った派手なアクションは見物。
巨大セットやロケに、すんごいお金掛けてる感じは伝わってきます。
…なんですが、うーん、何だか物足りない。
まず、主人公の人物設定。
ゲームの映画化ということで、もともと主人公に感情がないので、そのキャラクターをそのまま映画化すると、こういうクールで無表情のあまり感情表現のない人物になるのはしょうがないとは思います。
これがゲーム実況なら、ゲーム実況者のプレイ中の人間らしい感情がプラスされるので、自分がゲームをプレイしていなくても、それで楽しさが増し見ていられるという面があるのですが、映画となると、主人公に少しでも人間らしい感情がないと、見ていてなかなか共感しづらい。
追い求めている「亡くなったお父さんとの楽しかった時間」の回想とか、彼女の性格や感情を表すシーンを少し入れるとぜんぜん印象が違ってくるのに…とそこはちょっと残念だと思ったところ。
悪役も感情がさらっとしてるんですよね。宝物が横取りされて悔しがるとか、あまりない。。
人間は見ている者の感情に影響を受ける生き物。
「キャストの感情の振り幅=観客の感情の振り幅」という図式からして、見終わって、私自身感情の振り幅が狭かったなーって感じています。
それから、プロット(ストーリーの要約)を読んでるの? っていうセリフが多い。
壮大なスケールのお話だけに、映画冒頭で観客に日常から非日常の世界にいかに引きずりこませるかっていうことも重要なので、説明が必要なのは分るんですが、それをそのまま読まれると、ちょとと覚めるんですよね。それを映像で見せてほしい。
すみません、いろいろ言ってしまいましたが、逆にこういう映画も勉強になりますね。
↓予告編
↓U-NEXTで見ました。