「エクソシスト」(1973年 アメリカ)
新3部作の制作も決定!
ホラー映画の金字塔
今朝の1日1映画は「エクソシスト」(1973年 アメリカ)を鑑賞。
女優クリスの12歳の娘リーガンはある時から何かに憑かれたかのようにふるまうようになる。
彼女の異変は顕著になるが、病院の科学的な検査でも原因は判明しない。
やがて醜い顔に変貌したリーガンは緑色の汚物を吐き、神を冒涜するような卑猥な言葉を発するようになる。
悪魔が彼女に乗り移ったのだ。
その後、リーガンの前にふたりの神父メリンとカラスが訪れ、悪魔祓いを始めるが……。
昔見ていると思うんですが、「ホラーといえばこの曲」というぐらい有名なテーマ曲や、首が後ろまで回転する少女などのイメージで、そこまでストーリーを覚えていなかったんですが、なるほど…深いですね。
ホラー映画って、わりとシナリオがシンプルで、いかに怖がらせるかという部分に重きを置いている作品が多いと思うのですが、この作品は人間ドラマが主。
3人の主要人物の状況説明だけで35分ぐらいあって、結構細かい所まで掘り下げてあります。
それから、さあ、怖がってください、という音楽が少ない。
テーマ曲も劇中はちらっとしか流れないし、曲が流れるシーンは冒頭のイラクの歌とエンドロールのテーマ曲ぐらい。
それだけにリアリティーがあるんですよね。
悪魔が乗り移った少女の汚い言動や自傷のような行動はかなり衝撃的なんですが、人間の強欲な部分を象徴していて、それを神父という神に近い存在の人間と対決させるという図式がなんとも切ない。。
神父も一人の人間で、罪を背負えきれないこともあり。
主人公たちの葛藤があとからじわじわと効いてくる、ホラーというより人々の内面を描いた映画だと感じました。
悪魔が乗り移った少女の振り切った演技は見物ですが、暑い夏に、ちょっとホラーでも見てひやっとしたい時にはほかの作品をおすすめします。。
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