カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「レナードの朝」(1991年 アメリカ)

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Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=4921497


真迫る演技だし、泣けるし、

もう本当にいい作品。

今朝の1日1映画は「レナードの朝」(1991年 アメリカ)を鑑賞。
30年間昏睡状態だった男レナードが、奇跡的に意識を回復した。
セイヤー博士の治療が功を奏したのだ。
博士はその治療を、他の患者にも適用してめざましい効果をあげるが……。
実話を映画化した作品で、献身的に患者を支える愛にあふれる医師をロビンソン・ウィリアムズが、中心的な患者をロバート・デ・ニーロが演じています。
これは、役者の力をまざまざと見せつけられる映画。
特にロバート・デ・ニーロの迫真の演技!
脳の病気で、身体の機能ができなくなり、石のように固まったり、けいれんがひどくなったりと、表情や動きが普通の状態ではなくなるんですが、それが本当の患者かというくらいのリアルな動きで。
韓国映画の「オアシス」(イ・チャンドン監督)で、脳性まひの役のムン・ソリの演技が思い出される感じです。
また医師役のロビン・ウィリアムズの、不器用だけど一生懸命な暖かさに惹きつけられます。
映画としては、ほぼ病院内という設定なので、飽きさせないような工夫が。
数件のエピソードが時間的にも空間的にも層になっていて、重厚感のある作りになっています。
この設定はお芝居にもできるぞ! と思ったら、舞台用の脚本化もされている模様。
お話としてもすごくいいお話で、行きたいけど行けないとか、したいけどできないとか、言葉と気持ちが裏腹な葛藤シーンが何度もあり、泣けるんですよね。
8mmカメラや映像も効果的に出てきます。
いろんな要素が詰まった映画で語りきれないですが、本当にいい作品です。

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
予告編