カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「アバター」(2009年 アメリカ)

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なぜ、世界中の人々が魅了されるのか。

今朝の1日1映画は「アバター」(2009年 アメリカ)を鑑賞。
巨匠ジェームズ・キャメロンが「タイタニック」(97)以来12年ぶりに放つ、デジタル3DによるSF超大作。
ある衛星にやってきた人類と、元々衛星に住む者たちとの戦いが繰り広げられます。
歴代興行収入1位の映画ですが、すみません、初見です…。
勝手にファンタジーだと思ってたんですが、全く違いました。
未来予測はありますが、わりと人間科学、自然科学、社会科学の法則に則った内容で。
人間のコミュニティや戦争、宗教、利権、人間以外の自然、生物など、森羅万象を全て詰め込んであるという。
見終わって、何を書けばいいのか分からないぐらい壮大な内容ですね。
密林の細やかな配色や光の美しさは、実際に“冒険王”であるジェームス・キャメロン監督のこだわりの結晶で、誰もが認めるところなので、あえて触れません。(チームラボっぽいとは思いました)
お話として見てみると、あらゆる要素が入れ込んであるにもかかわらず、老若男女、誰にとって分かりやすくなっている。
なぜなのかを考えてみました。
その理由は、まず、ナレーション。
人間界の設定と、衛星に住む者たちの設定が、主人公によるナレーションで細やかに説明してあること。
それにより、前知識がなくても作品世界に入り込めます。
それと、極めて原始的。
未来的で資本主義な人間側と、原始的で宗教的・自然崇拝的な惑星の者たち側の、対局にある価値観を描きながらも、生命の危機を守る、恋愛をする、大切な人や生活の源となるものを守るなど、描かれている主軸のストーリーはどちらの側も非常に本能的であり、原始的です。
人は、この本能的かつ原始的な部分に心を動かされる。
たぶん過去も、未来になっても変わらないんだろうなと改めて感じます。
文化や習慣が違っても、誰もが共感することができる部分をちゃんと押さえつつ、見たことのないような生物などを入れ込み、新しい出会いを作る。
世界の人が魅了された訳が分かります。
来年2022年12月16日、「アバター2」が公開予定(2017年から撮影中)。
ぜひ、劇場で見たいです^_^

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
↓吹き替え版もあります。
予告編