「ラリー・フリント」(1996年 アメリカ)
「表現の自由」と戦うポルノ王の
波瀾万丈の半生。
今朝の1日1映画は「ラリー・フリント」(1996年 アメリカ)を鑑賞。
過激なグラビアが売り物のポルノ雑誌『ハスラー』を創刊した実在の人物で、今年78歳で亡くなったラリー・フリントの半生を描いてあります。
アメリカには「プレイボーイ」「ぺントハウス」など、いろんな男性誌があるんですが、「ハスラー」誌も有名誌。
R18だし、どんな内容なんだろうと思いながら見ましたが、結構社会派です。
ラリーは、商才があり、好奇心も旺盛で、事業を成功させるために奇抜なアイデアを思いついたり、元大統領夫人の隠し撮りヌードを掲載したり。
かなり過激なこともするんですが、ラリーの「表現の自由」のためにはどんなことがあっても信念を貫く姿に、結構感動してしまいます。
「セックスは悪で、載せると捕まり、戦争で人を殺す写真は、讃えられてピューリッツァー賞? どっちが悪い?」
という演説の場面は考えさせられます。
映画としては、実際の出来事よりはシンプルに描いてあるそうなんですが、妻や弁護士、弟などがラリーの片腕となり、ラリーは愛があふれる魅力ある人物として描かれていて、ストーリーの軸がしっかりしている印象。
日本では、ちょっと違うけど、村西とおる的な感じにも見えますが、アメリカだと国家権力と堂々と戦える雰囲気があって、清々しいです。