カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「酒とバラの日々」(1962年 アメリカ)

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"Copyright © 1962 by Warner Bros. Pictures Distributing Corporation." - Scan via Heritage Auctions. Cropped from original image., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=89312309による


「酒」によって人生が狂っていく

カップルのドラマ。

今朝の1日1映画は「酒とバラの日々」(1962年 アメリカ)を鑑賞。

激務を紛らわせるため酒を飲むようになる宣伝会社の営業マン、ジョー。
彼は美しい秘書のカーステンと知り合い、結婚にいたるが、カーステンもまたジョーの影響で酒を口にするようになる。
酒に依るところが多くなる二人の生活は、やがて破綻をきたし始める……。
ヘンリー・マンシーニが作曲した映画のタイトル曲「酒とバラの日々」はジャズの名曲で、そっちは聞いたことがあったんですが、映画は初見です。
アルコール依存症というと、先日観た「失われた週末」は男性が主人公でした。
こちらは、コミカルで面白キャラの男性(ジャック・レモン)と真面目な会社の受付嬢(リー・レミック)の、超ハッピーなカップルが、酒に溺れていく様が描かれています。
中盤からだんだん泥沼となり、映画の冒頭の幸せな状態から、不幸のどん底への落差がすごく、アルコールの怖さをちゃんと描いてあって、「酒は飲んでも飲まれるな」って自分に言い聞かせることができます。
最初、彼女の「チョコレート大好き」というセリフがあり、これが後になって伏線だったということに気付くんですよね。
個人的には、彼女の方は、それまで受付嬢で美人で、という周りからお飾り的な見方をされていたんですが、酒によって失ったものもあるけど、得たものもあり、女性の生き方という面でも考えさせられます。
ハリウッド映画にしては、余韻を残す終わり方になっていて、映画全般に漂う音楽や雰囲気も素敵です。

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
予告編