カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「ドラキュラ」(1992年 アメリカ)

f:id:katori-nu100:20211123213702j:plain

Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=2542191


「影」と「血」の説得力

今朝の1日1映画は「ドラキュラ」(1992年 アメリカ)を鑑賞。

亡き妻の面影を求めて、時を超えて彷徨うドラキュラ。
妻に生き写しの女性と出会い…。
フランシス・フォード・コッポラ監督が描いた耽美的なゴシックホラーの傑作。
「ドラキュラ」のミュージカルは韓国で2回観たことがあるんですが、この映画は未見でした。
いやー、この映画、すごい世界観ですね!
人間の生き血を吸って神に復讐するということで、普通に考えたらヤバい人なんですが、そのヤバい行為を正当化できるくらいの怪しい背景、照明、小道具、衣装などがモリモリに盛られていて、「それならしょうがないわ」と納得させられ、引き込まれてしまいます。
その中で注目したのは「影」。
実際の人の動きに対して、そのまま影がつくのではなくて、その人の心の内面や企みが、別の動きの影となって表れているという、観客が影を通して人物の真相を読み取れる仕掛けがしてあって、さすがだなあと思わされました。
エロティックな官能シーンや、スプラッター的な血ドバドバもたくさんありまして、好みが分かれるところもあるかもしれないですが、役者の迫真の演技で、それにも必然性を持たせているところも魅せられます。
白石和彌監督、園子温監督などのエグい作品が好きな人は多分大丈夫です(笑)。

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
予告編