カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「アメリカン・ビューティー」(1999年 アメリカ)

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中年男の妄想が爆走!(2日目)
第72回アカデミー賞受賞のファミリー・ドラマ

今朝の1日1映画は「アメリカン・ビューティー」(1999年 アメリカ)を鑑賞。
郊外住宅地で妻と高校生になる娘と平和に暮らすレスター。

ところがある日、勤めていた広告代理店からリストラ宣告を受けてしまう。

これをきっかけに、一見幸せに思えた彼の日常の歯車が少しずつ狂い始め…。

現代アメリカの理想的家族の裏側に潜むそれぞれの孤独や不全感をシニカルな眼差しで描き出しています。

公開当時見に行ったんですが、再び見てみると、まったく覚えていないもんですね。。

庭でアメリカン・ビューティーという品種のバラを育てながら郊外に住む中流家庭の不動産販売職の妻。

娘の友達に恋心を抱く父親。

バラの深紅のイメージと、気分を象徴する歌によってストーリーが展開します。

理想や美しさを突き詰めると、息苦しくなり、ほころび始める人々。

家族、会社、学校という組織の中で、会社員・父・妻・生徒・娘という役割をこなしていくうち、個人としての本能的な部分が、気づかないうちに犠牲になっていく。

そこを突破しようともがき苦しむ姿が全編に渡って描かれています。

たまたまですが、主人公の中年男の、若い少女との妄想が爆走するという点は、昨日見た「テン」と同じでびっくり。

形式は「ブロック・コメディー」のような、隣同士ご近所さんで展開するお話で、その中に娘の友達がエッセンスとしてポンといれられている感じ。

みんな狂っている。正常なのは誰か? と思う一方、見ているうち、その選択もしょうがないかも、という気分にもなってきます。

印象的なのは、隣人の軍人。

彼の行動はアメリカ国家に対する痛烈な皮肉として用いられています。

映画の作りとしては、主人公の過去の回想で進むんですが、最初からぐっと掴まれる映像があり、全編にちりばめられた、人生を象徴するようなセリフ、感情を表す歌、各家庭や人々のエピソードがつながりつつ&ねじれつつ、歯車が噛み合わずだんだん加速していく感じがミステリーっぽくもあって、ラストまで引っ張られる。

浮遊間漂う雰囲気もあって面白いです。

↓予告編

 

↓U-NEXTで見ました。

 

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