カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「フランケンシュタイン」(1931年 アメリカ)

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カーロイ・グロース - siteposter, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=36230530による


フランケンシュタイン」は

フランケンシュタイン」じゃないんだ…。

今朝の1日1映画は「フランケンシュタイン」(1931年 アメリカ)を鑑賞。
ものすごい発見&映画を面白く見ました。
映画冒頭で、ナビゲーターの映画紹介に続いて、配役紹介一覧が出るんですが、そこに、「monstar………?」とある。
え、モンスター?
モンスターの名前は「フランケンシュタイン」じゃないの?
しかもシークレットキャストなの?
という疑問が。
見進めて行くと、「フランケンシュタイン」というのは、モンスター(怪物)を作った博士の名前。
今日まで私は、いわゆる、四角い頭のつぎはぎだらけの大男の怪物のことを「フランケンシュタイン」と思い込んでいました…。
映画って勉強になりますね。
(映画の最後にモンスター役の俳優ボリス・カーロフの名前はありました)
原作の小説とはキャラクターやストーリーを若干変えてあるそうなんですが、この映画は面白い!
死体を甦らせたいという思いで、墓を掘り返したり、神にそむいてまで行われる博士の強い欲求による研究。
弟子のミスで犯罪者の脳を使ってしまい、凶暴な人造人間が出来上がる。
その怪物に命の危険を狙われ…。
要所要所で観客の気持ちを高揚&前身させるようなエピソードが挟まって、見応えあるクライマックスを迎える展開が、構成として“魅せる”んですよね。
モンスターは幼児のような心の持ち主でもあり、時に優しさも見せるんですが、それが仇(あだ)になる。
いろんな映画の参考にされていると思いますが、ポン・ジュノ監督の「母なる証明」にも通じるものを感じました。
英語においては、「フランケンシュタイン」は「自ら創造したものに滅ぼされる者」「自ら撒いてしまった呪い(または災い)の種」といった意味の慣用句としても使われているそう。
現代社会におけるAIによる雇用喪失とか、遺伝子操作とか、現代人の懺悔を見ている感覚もあり、考え深い作品です。

アマゾンプライムビデオで見ました。
予告編