「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 」(1968年 アメリカ)
ゾンビ映画にしては、意外と社会派かも
墓参りにやってきた兄妹ジョージとバーバラ。そんなふたりに、甦った死体が襲いかかる。ジョージは格闘の末に死亡し、近くの家に逃げ込んだバーバラは他の避難者たちと合流する。しかし一行は死者の襲撃を前にしながら対立。ゾンビの群れは容赦なく押し寄せてくるが……。緩慢な動きながら、生者を襲うことで限りなく増殖し続け、脳を破壊しない限り滅びないゾンビ、そしてその襲撃に立ち向かう人々を描いたホラーシリーズ第1作。製作時の社会・世相を反映した物語はそのたびに恐怖と衝撃を呼んでいる。(映画COM)
ゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロが初めて手掛けた、ゾンビ映画のジャンルを確立した記念碑的作品。
「朝からゾンビ」には慣れてきたので大丈夫なんですが、ゾンビ映画のルーツだけに、思いのほかいろんな学びがある映画。
ホラー映画において、いかに音楽、効果音、照明、カメラアングルが大事かっていうことはもちろんなんですが、舞台が1軒家という、ほぼ1シチュエーションで繰り広げられる設定なので、会話劇という面も重要になってくるんですよね。
人間関係の説明をしたり、みんなでゾンビと戦っているのに、仲間割れが起こったり。
そういう中で、最後に、えーっ⁉︎ っていう意外なオチが待っていて。
いやー、これ、ただのゾンビ映画ではないわ、アメリカにおける銃社会だとか、人種問題とか、ベトナム戦争とか、いろんな要素を内包してるわ、と見終わって考え込んでいます…。
ゾンビ映画も、深いですね。