「オズの魔法使い」(1939年 アメリカ)
82年前の特撮&巨大セットと、ワンちゃんの名演技に心躍ります♪
今や名作の誉れも高いミュージカル作品。大竜巻に巻き上げられた少女ドロシーが辿り着いたのは、夢の国オズ。彼女は故郷のカンザスに帰るため、魔女の住むというエメラルド・シティ目指して出発する。臆病者のライオン、脳のないカカシ、そして心のないティンマンと共に……。主題歌『オーバー・ザ・レインボー』はアカデミー主題歌賞を受賞。(allcinema ONLINE)
アメリカの児童文学作家ライマン・フランク・ボームの名作小説「オズの魔法使い」を実写映画化し、魔法の国オズに迷い込んだ少女の冒険をミュージカル仕立てで描いた名作ファンタジー。
名曲「虹の彼方に」(オーバー・ザ・レインボー)から始まるこの映画、古めかしい白黒映画だと思って見ていたら、超巨大セットに田舎の風景や雲の上の国を作って、あらゆるシーンで特撮技術を用いられていて、思いのほか見応えがあり、スケールの大きさに圧倒されます。
制作は1939年という第二次世界大戦開戦の年。
日本ではこの頃、日中戦争による品不足で、一汁一菜を推進されていたような時期ですが、アメリカではこれだけ豪華な映画が制作されていたということにも驚きです。
スターウォーズのC-3POや、日本の60年代の特撮ものなどは、きっとここからヒントを得て作られたんじゃないかなと思えるようなものが満載で、この映画はクリエイターにとって創作のアイデアの原点にもなってる気がします。
パートカラーっていうんでしょうか、白黒とカラーフィルムの使い分けも斬新。
ペットの犬「トト」の、カメラのフレームを心得ているかのような立ち回りと、愛嬌あるれる演技にも終始ニコニコです♪
心優しくなれる子供向け映画ではありますが、大人が子供の心に帰りたい時にぴったりの映画ですね。