『ワーズ&ミュージック』(1948年 アメリカ)
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華やかなミュージカルシーンに胸躍る!
ミッキー・ルーニーの迫真の演技も。
今朝の1日1映画は『ワーズ&ミュージック』(1948年 アメリカ)を鑑賞。
1930年代から40年代にかけて作曲家リチャード・ロジャース(トム・ドレイク)と作詞家ロレンツ・ハート(ミッキー・ルーニー)は共作し多くの名曲を生み出した。
彼らがコンビを組み、やがてハートの悲劇的な死でその幕を閉じるまでを、様々なエピソードを交えながら描く。
今ではスタンダード・ナンバーになっている名曲の数々が全編に散りばめられているミュージカル映画の名作です。
監督はのちにディーン・マーティン&ジェリー・ルイス主演の「底抜けシリーズ」やエルヴィス・プレスリー主演『ブルー・ハワイ』を手掛けたノーマン・タウログ。
先日見た『真夏の世の夢』(1935年 アメリカ)で子役ながら振り切った演技が印象的だったミッキー・ルーニーが出演していると教えていただき見てみました。
この映画撮影時はミッキー・ルーニー28歳。
『真夏の世の夢』の時は15歳だったので、もうすっかり大人になっています。
ミッキー・ルーニーは身長が157cmで、この映画で演じた作詞家のロレンツ・ハートも150cmぐらいだったということで、その特徴を生かした配役になっていて、壁に身長の印をつけるシーンが印象的。
やっぱりこの人上手いなーと思ったのは、入院していてふらふらだけど劇場に向かわなきゃと、ベットから這い上がってパジャマの上からスーツを着込んで出かけるシーン。
具合が悪くてフラフラな時の歩き方から、壁に寄りかかりながらなんとか服を着る様子がもう本当の病人のようにリアルで。
メソッド演技っていうんでしょうか、おそらくミッキー・ルーニーは作詞家ロレンツ・ハートに心底なりきって演じていたんじゃないかと思います。
ストーリーとしてはロレンツ・ハートの心の内にいろんな変化があって、うつと闘ったりするんですが、ストーリーを見る映画というよりは、華やかな音楽とミュージカルシーンを中心につながれていて、それを楽しむ映画ですね。
映画の舞台は1920年代~40年代なんですが、撮影・公開されたのは1948年。
フルカラーで、当時の衣装やヘアメイク、舞台セットが現れ、色とりどりの衣装を着たキャスト達がバレエからタップダンスまでを歌や音楽とともに繰り広げるのが圧巻で。
『オズの魔法使』の子役で大スターになったジュディ・ガーランドも本人役で出演しています。
ミュージカルの楽曲で「ブルー・ムーン」は聞いたことなるなと思ったのと、ミュージカルシーンではない各シーンのバックに使われている音楽が感情に沿った効果的な音楽で、まるでアニメ「トムとジェリー」の音楽のよう。
考えてみたら、「トムとジェリー」の初期シリーズって1940年代なんですよね。
どおりで。
1940年代に、こんなに華やかなエンターテイメント映画が作られていたアメリカ。
今見てもワクワクしますね。
↓予告編
ミッキー・ルーニー、15歳の時の演技がすごすぎ↓
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