カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『遊星王子』(1959年 日本)

当時21歳の梅宮辰夫が悪を倒す!
和製スーパーヒーロー特撮映画。

今朝の1日1映画は『遊星王子』(1959年 日本)を鑑賞。

全宇宙征服の野望に燃える銀星人・まぼろし大使が、真城博士が発明した新型燃料を狙って日本を襲撃。

円盤に乗ってやってきた正義の味方・遊星王子(梅宮辰夫)が、地球の平和を守るために立ち上がる!

日本初の宇宙人を主人公にしたテレビドラマとして話題を呼んだ「遊星王子」(1958年11月~1959年9月、日本テレビ系にて放送)の、若林栄二郎監督による映画版第1弾です。

梅宮辰夫さん出演作品はあまり見たことないんですが、こわもてでやくざ映画のイメージ。

若い頃はこんな作品にも出ていたんですねー!

テレビとはキャスティングが異なっていて、テレビ版の遊星王子は顔出ししているんですが、こちらは目と鼻だけ仮面に隠れています。

遊星王子、普段は銀座の街角で靴磨きをしている「ワクさん」というおじさんで、身寄りのない誠君と君子ちゃんという子供を育てているいい人。

ロケット燃料研究をしている真城博士やその息子・一郎君と仲良し。

この時代、テレビはお金持ちの家にしかなく、近所の子供たちはテレビを見るためにそのお宅におじゃましていたんですが、ワクさん、誠君、君子ちゃんの3人は真城博士の家に世界フライ級選手権の試合を見にやってきます。

真城博士の家のベランダには私設の「マキ天文台」も!

衣装や食べ物などに貧富の差が見受けられ、孤児を育てる設定など、高度経済成長の中にも戦争の爪痕が残っていますね。

フライ級の試合開始を今かと待ち構えながらテレビを見ていたら、銀星人・まぼろし大使が地球にやってくるとメッセージを発し…という展開。

出てくる特撮の宇宙船、電子音による飛行音や攻撃音など、チープさは否めないですが、それでもモノづくりに対する情熱みたいなものが伝わってきます。

たぶんこの頃、『月光仮面』(現TBS)や『忍者部隊月光』(フジテレビ)などの特撮が流行ってて、これもその一連のシリーズ(日本テレビ)だと思うんですが、こちらは宇宙や異星人を打ち出してて、スーパーマン的な要素がありますね。

でも見た目ややることがちょっと変化球で、狙ってないのになんだか面白いという。

この作品、アメリカで『プリンス・オブ・スペース』のタイトルで1962年にテレビ放映されていて、アメリカ人の笑いのツボに入るらしく、今でもツッコミどころ満載の笑える映画として語り継がれている作品になっています。

昨年、河崎実監督&日向野祥主演で『遊星王子2021』というのが作られたそうなんですが、あえてこのチープさを踏襲しているみたいで、機会があったらこっちも見てみたいです。

↓オープニング映像(部分)

 
 

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