「スティーブ・ジョブズ」(2013年 アメリカ)
Macとは、誰もが使える「家電」である。
大衆に寄り添った、トガリまくりの天才。
今朝の1日1映画はおすすめいただいた「スティーブ・ジョブズ」(2013年 アメリカ)を鑑賞。
2011年に死去したアップルの創設者、スティーブ・ジョブズの生涯を描いた映画。
検索で最初に出てきたのでこの作品を見たんですが、調べてみると、スティーブ・ジョブズの映画は4本もあるんですね(おすすめ作品はこれでよかったのでしょうか?)。
1971年から2011年までのスティーブ・ジョブズを描いてあります。
スティーブ・ジョブズに関しては、昔からのMacユーザーなのにも関わらず、そこまで詳しくは知らなくて…。
けっこう偏屈で、禅に魅せられたり、主食がニンジンジュースで偏食だったり…というイメージで。
この映画にもそういう人間性の部分が出てくるのかなと思っていたのですが、偏屈さは描かれていますが、それをフォローするような部分は描かれてなく、病気のことも一切でてこない。
どちらかというと製品を生み出す際の経緯や、成功とその裏にある苦労や挫折などをわりと忠実になぞっている印象です。
同じ伝記ドラマで比較すると、先日見たFacebook創始者のマーク・ザッカーバーグを描いた「ソーシャル・ネットワーク」は、学生の雰囲気や友情などを全面に押し出した「青春映画」に仕上げてありましたが、この映画はどちらかというと「組織映画」。
会社という、多数派の意見を取り入れると少数派の個性がつぶされがちな組織の中で、個性を生かした製品をいかに創造していくかという葛藤が描かれていて、そこが見どころのような気がします。
スティーブ・ジョブズはクリエイターとしてはすごい人だとは分かるんですが、映画の主人公としての描き方としては愛すべき部分が足りない気も。
不器用な性格というのは分かるんですが、映画には人間性の部分で愛すべきところをもう少し入れ込んであると共感できる人物像にできたんじゃないかなとも感じます。
思い込んだら曲げない性格だからこそトップになりえたわけなんですけどね。
「Macは、学校の先生から田舎のおばあちゃんまでが使える“家電製品”だ」というスティーブ・ジョブズ。
革命を起こしたAppleの誰もが分かりやすい直観的デザインについては、仕事などでいつも学ばせてもらっています。
別の「スティーブ・ジョブズ」映画も見て比較してみると面白そうですね。
PS:カラーグレーディングはとことんオレンジ色です。
↓予告編
↓U-NEXTで見ました。
↓アマゾンプライムビデオはこちら
字幕版
吹替版
Amazon.co.jp: スティーブ・ジョブズ(吹替版)を観る | Prime Video
↓ブルーレイはこちら