「サリヴァンの旅」(1941年 アメリカ)
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ミッキーマウスも出てくる!
コメディの必要性を描いた特撮ドタバタコメディー♪
今朝の1日1映画は「サリヴァンの旅」(1941年 アメリカ)を鑑賞。
ハリウッドの売れっ子監督サリヴァン。
コメディー監督として成功するものの、貧困や不景気などの社会派の映画が撮りたい!と貧困の人々の気持ちを知るため、ボロ服、10セントのみを持ち、貧乏旅行に出かける。
カフェで映画に出ることを夢見る売れない女優と出会う。
サリヴァンが映画監督だと知らない彼女は彼をホームレスだと思い込み、暖かいコーヒーをご馳走する。
意気投合したサリヴァンと彼女は、旅を再開するのだが…。
今から80年前の映画なんですが、これがまったく古さを感じさせないほど面白い!
のっけから爆走する機関車の屋根での銃撃戦、サリヴァン旅の行方が心配で後をつけるスタッフたちのカーチェイス…etc。
昔の映画だから、ゆっくりしてると思ったら大間違い。
ものすごいスピードでポンポン事件が起こり、テンポのよい会話で思わぬ方向にお話が展開し…。
「スピンがかかりどこでオチるか予測がつかないボール」のような「スクリューボール・コメディ」と呼ばれる30年代、40年代のハリウッドでさかんに作られたスタイルの映画です。
この頃のアメリカは1929年から続く世界恐慌の影響で、不況が続き、人々の間で「娯楽」や「笑い」が求められた時代。
犯罪やセックス描写も政界・宗教団体から批判を受け、恋愛映画を工夫するようになったそう。
それだけに、映画を面白くするアイデアがてんこ盛りになっているんですよね。
クリエイターが影響を受けた映画としても有名で、ジョン・ラセター、スティーヴン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド、リチャード・リンクレイター、ジェームズ・マンゴールド、イーサン・ホーク、ジェームズ・ガン、ジェームズ・L・ブルックス、エドガー・ライト、マーティン・スコセッシなどが影響を受けたと挙げています。
とあるシーンとして、「ミッキー・マウス」のカトゥーン映画を見るシーンがあるんですが、このシーンがもうものすごくいいシーンで、コメディーが誰のために、何のためにあるのかということを表現された、名シーンとなっています。
美女役のヴェロニカ・レイクも魅力的。
バカバカしく笑えるのに、チクっと風刺も入っている、見終わってジーンとしてしまう映画です。
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