カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「二十日鼠と人間」(1992年 アメリカ)

f:id:katori-nu100:20211207211519j:plain

By May be found at the following website: http://www.mediawiki.org/wiki/Manual:External_editors, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=3462866


農家で働く二人が語る若者の夢の行方は…。

結構深いです。

今朝の1日1映画は「二十日鼠と人間」(1992年 アメリカ)を鑑賞。

アメリカの代表的作家ジョン・スタインベックの同名小説を基に、1930年代の経済不況の時代に、社会の底辺に生きる2人の男の姿を描く人間ドラマ。

主人公は頭が切れて物知りのジョージ(ゲイリー・シニーズ)と、巨漢だが知的障害のレニー(ジョン・マルコヴィッチ)の2人。

農場から農場へ渡り歩く日々を続けている。

助け合いながら自分たちの夢を語り合う2人だが…。

ジョージはずっと自分がしたいことを諦めて、いつもレニーの世話をしています。

レニーは子供のようなピュアな心を持っているけれど、それが仇(あだ)になってしまい、トラブルを引き起こし…。

知的障害を扱った映画作品はたくさんあると思いますが、この作品の描き方はかなり社会的に深い部分を扱っていて、考えさせられます。

映画作品でいうとポン・ジュノ監督「母なる証明」の感じ。

(たぶん、描き方は若干違えど、ポン・ジュノ監督はこの映画からかなりヒントを得たのでは? と思ったり)

映画の構成としては「伏線」が非常に分かりやすくなっています。

小さな出来事がだんだん大きな出来事を招いていくという流れ、「長年飼っている老犬を友人のようにかわいがる孤独な老人」のエピソードなど。

見ていて、だんだん「悪い予感がする」構成になっているんですよね。

知的障害を持つレニー役のジョン・マルコヴィッチの演技は、ピュアさが伝わってきて、心理的に完全に感情移入させられてしまいました。

一方ジョージ役のゲイリー・シニーズは、目で語る演技。

この映画で描かれていることは、老老介護問題などにも通じるような気がします。

1939年にも映画化されてたり、舞台化もたびたびされていたりするようで、そちらも見てみたいです。

予告編↓

↓U-NEXTで見ました。

DVDはこちら↓