ひろしま映像ショーケース2022
今日の1日1映画は「ひろしま映像ショーケース2022」を鑑賞。
初鑑賞&再鑑賞と、計4時間近くじっくり楽しませていただきました。
ちょこっと感想を書きます。
・Quest Movie Factory(QMF)『風さそふ』(監督/吉松幸四郎 84分)
以前、上映会では最初の豪雨災害をとらえた重要なシーンを見られなかったので、今回最初から見れたのは良かったです。
吉松監督の作品は即興で演じられることが多く、その場の空気感や感情の微妙なニュアンスまでもが伝わってくるんですが、被災地を捉えたモノクロのスチル写真(静止画)が加わり、映し出される映像に説得力があります。
歴史あるその地に眠る魂が守り神となり、その土地でこれからも生きていく家族のささやかな幸せを見つめているような、監督の温かなまなざしを感じる作品だなと改めて思いました。
・イチヱンポッポフィルム(IPF)『思い出はあしたから』(監督/胤森 淳 53分)
胤森監督の脚本&演出、池田撮影監督のカメラワーク、改めて見るとやはり映画的工夫が多く、個人的には非常に勉強になります。
昨年の「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」の時に上映。
音のバランスなどを考えるとやはり8mm作品は8mm上映で見たいですね。
いつかまた映写機でぜひ見たい作品です。
・広島を盛り上げる実行委員会『生きて、生きる』(監督/山中富雄 35分)
2回目の鑑賞。
この作品はネタバレがあるかどうかや、男性と女性でかなり見方が違うかもしれないので、ストーリーについてはあまり書けないんですが、劇場用映画を見ているかのような綺麗な映像、感情を捉えた音楽で、役者さんや映像のクオリティーがかなり高い作品です。
シナリオは映画のプロットというよりは演劇のようで、新たな体験をさせてもらえる独特の世界観。未見の方はぜひ1度見てほしいです。
・市民活動で映画製作をする会『風鈴と僕と』(監督/はまの省蔵 23分)
監督が体調的に大変な時の撮影だったということで苦労されたと思うんですが、それを感じさせないアグレッシブな作品です。
作品の作り自体は23分の短編作品にも関わらず、コミカルなナレーションや編集の技がたくさん詰まっていて、長編映画に匹敵するような「観客に伝える力」を持った作品だと個人的に思いました。ストーリーはちゃんとあるのにMV風なカッコいい作品。
映画作りに対するこだわりを感じます。