カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年 ニュージーランド・アメリカ合作)

By The poster art can or could be obtained from the distributor., Fair use, Link

「辛い目に遭うと誰もがそう思うが、思ったところで今さら変えられん。それよりも自分は、今、何ができるかを考えるべきじゃ」。(映画より)

今朝の1日1映画は『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年 ニュージーランドアメリカ合作)を鑑賞。

J.R.R.トールキン原作の『指輪物語』の映画化。

冥王サウロンが失ったのは、世界を滅ぼす邪悪な指輪。

それを手にしたフロドが、指輪を破壊するために「滅びの亀裂」と呼ばれる火口へと旅立つ冒険ファンタジーです。

たぶん見ていない人が少ないくらいの大ヒット作なんですが、初見です(見た記憶が…と思ったら『ハリーポッター』と勘違いしていました)。

いやー、実に壮大ですね。

ただ、ものすごく日常とかけ離れたファンタジーの世界なので状況説明が長い長い!

たぶん3時間のうち、1時間はほぼ状況説明で、セリフも説明が多めです。

で、やっと1時間後に「悪魔の力を持った指輪を捨てに行くぞ!」となり、物語が進んで行きます。

登場人物も多くてそれぞれのエピソードもある分、大河ドラマの10話分ぐらいをギュギュっと詰め込んだくらい濃密な内容に描かれていますね。

面白いのはキャラクター。

見た目でいい人、悪い人が一目で分かる設定になっていて、悪い人(もはや人ではないんですが)は泥まみれだったり怪物的な容姿をしていたりして、観客が過去に見てきた「悪役」のイメージにそぐう形に設計されている気がします。

また高低差の激しさ。

CGがフル活用されていて、話が後半になるにしたがって、主人公たちが立っている場所がありえないくらい高くなる(高い場所に上っていく)んですが、標高何百メートル級の高い位置での断崖絶壁をなんとか渡り歩く場面が出てきて、これはアニメーション以外では一番の高所断崖絶壁映画ともいえるくらいの高さ。

落ちそう=恐怖心をあおる=ドキドキワクワクさせるという、映画としての一番の醍醐味が詰まっていますよね。

3部作なので、映画の構成としてはエンディングを迎えても、まだまだ続くよん♪という雰囲気が満載で、2も見なきゃって感じになります。

そして名セリフの数々。

冒頭に書いたセリフは、主人公フロドが「指輪をもらわなければこんな目にあわなかった…」と嘆いたときに、魔法使いのガンダルフが発した言葉です。

こういった、主人公の人生の指南者というべき人物がエンターテインメント映画にはよく出てきて、伏線ともなる助言をします。

これが見ていて自分に言われているような気がして、胸に響くんですよね。

また、指輪=核兵器と見ると、今の戦争の図式にも思えてくる。

核兵器はどこにも捨て場がないですが…)

世界で戦争が起こっている今見ると、さらに響く映画のような気がします。

↓予告編

 
 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村