カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「シー・オブ・ラブ」(1989年 アメリカ)

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恋愛における「詩的な言葉」と「嘘」

今朝の1日1映画は「シー・オブ・ラブ」(1989年 アメリカ)を鑑賞。

ニューヨークで連続殺人が発生。
被害者は全員男性で、全裸のまま殺されている。
そして現場には必ず“シー・オブ・ラブ”のレコードが……。
妻と別れたばかりの刑事は、被害者がやっていたように、新聞の恋人募集の広告を出し、犯人への手掛かりを捜す。
やがて一人の女が容疑者として浮かび上がるが、刑事はその女と恋に落ちてしまう……。

アル・パチーノ&エレン・バーキンのラブサスペンス。
朝から官能シーンを堪能してしまいましたが、この映画はいいです。好きです。
まず、キーワードとなるのが「詩」。
事件のきっかけが「詩」に吸い寄せられる男女という、詩そのものもがモチーフとして出てくるんですが、セリフが詩的で素敵なんですよね。
男女の恋愛において、「言葉」って魔法のような力があると思うんですが、この映画には、男女それぞれが、書かれた詩や発する言葉によって、強烈に引き寄せられたり、離れたり、という姿が描かれていて魅了されます。
それから「嘘」。
主人公の刑事が捜査中の女に、印刷業だと嘘をついて近づき、ベッドシーンで女に言われるセリフで、
「嫌いなのはイカれた男。女を騙す時、正体を隠して女に近づく。気がつくと、女はクモの巣にかかった虫になっている」
と言われ、おどおどするんです。
その時のアル・パチーノの表情たるや…。
嘘をつく、騙される、自らバラす、そっぽをむかれる、など、嘘が物語を展開していき、見ている方も「これは真実? それとも嘘?」と疑心暗鬼な気分が味わえます。
「刑事だという正体がバレたらやばい」というシチュエーションは、偶然にも昨日見た「スパイダーマン2」の「俺がスパイダーマンだという正体がバレたらやばい」との共通点が。
他にも創作の参考になるシーンがたくさん!
嘘はドラマになりますね。
つきようによっては^_^

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
予告編