カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「アラビアのロレンス 完全版」(1988年 イギリス・アメリカ)

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Incorporates artwork by Howard Terpning - http://www.impawards.com/1962/lawrence_of_arabia_ver3.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25628293による


戦争とは何かを知る、ロードムービー


今朝の1日1映画は「アラビアのロレンス 完全版」(1988年 イギリス・アメリカ)を鑑賞。

実在のイギリス陸軍将校のトマス・エドワード・ロレンスが率いた、オスマン帝国からのアラブ独立闘争(アラブ反乱)を描いた歴史映画であり、戦争映画。
見たのは、オリジナル版制作から実に四半世紀以上が経過した1988年に、再編集を行って完全版。

上映時間は3時間47分です(休憩有)。

見終わったら昼になりました。
主人公は、冒頭でバイク事故であっけなく死にます。
彼の過去に何があったのかを、雄大に描いていく構成。
歴史的超名作なのに未見で、勝手に恋愛映画だと思ってたんですが(汗)、こういう映画だったんだーと改めて知りました。
マッチについた火を指で消す特技を持つという少々変わり者だけど、教養があって、アラブのことにも詳しいことから、カイロからアラブの地に飛ばされ、前線を任されることになったイギリス兵の少佐ロレンス。
砂漠を旅するうち、アラブの各民族の長と仲良くなり、一緒にトルコ軍を倒しに行くため旅をします。
旅といっても、周りは見渡す限りの砂漠。
灼熱の太陽の日差しで弱り、水の確保もままならない。
この地獄のような土地で、何を優先するのか。
生死を分ける究極の判断をしていきます。
アラブの人々を仲間として助け、アラブのために尽くしてきたロレンスですが、目の前で仲間の命が失われ、時には自らの手で命を葬る。
戦略は成功して、その功績が讃えられ、周りの評価も上がり、ロレンスは昇進していくんですが、表情はだんだんと冴えなくなり…。
やっと希望の地にたどり着くも、アラブの「人のものを略奪し、欲しいものが手に入れば去る」という価値観の人々との話し合いはままならず…。
戦争は、人命を奪うものでもありますが、人命を奪ってしまった人の心をも破壊するということを、この映画は描いています。
また、なぜ紛争や戦争がなくならないかについても。
映画を見終わると、最初のバイクでの事故死の意味合いがまた変わってきます。
中東の歴史や兵法について勉強したくなりました。
名作には名作である所以がある。
見終わってから、この映画について考える幕が上がった感じがします。

アマゾンプライムビデオで見ました(字幕版)
予告編