『メイク・マイン・ミュージック』(1946年 アメリカ)
戦後すぐにこのクオリティーはさすがディズニー。
短編10話からなるミュージカルアニメーション。
今朝の1日1映画は『メイク・マイン・ミュージック』(1946年 アメリカ)を鑑賞。
1946年にウォルト・ディズニーが制作し、RKOピクチャーズが公開したアニメーションミュージカルのアンソロジー映画。
月明かりに照らされてきらめく青いさざ波の中を、2羽のサギがゆっくりと飛んでいく(「青いさざなみ」)。
勇敢な少年・ピーターは、小鳥のサーシャにネコのイワン、アヒルのソニアを引き連れてオオカミ退治に出発する(「ピーターとおおかみ」)など、独立した計10話が展開します。
ピーター・バラカンさん監修の音楽映画が後を引いていまして、音楽系の映画が見たくて鑑賞(見たのは吹き替え版)。
制作された1946年って、日本は戦後すぐの焼野原ですよ。
そんな時期にアメリカではこんなカラフルで楽しい映画が作られているという、いろんな意味で違いを感じますよね。
第二次世界大戦中、日本ではあらゆる映画スタッフが軍隊に召集されていたように、アメリカでも同じことが起きていて、長編映画を作るのは難しいので、未完成のストーリーやアイデアを合わせて作るという方法で作られた作品。
人間や動物たちが生きているように滑らかに動くその手法はさすがディズニー。
キャラクターたちが曲のテンポに合わせて歩いたり物にぶつかったりというのも、今のミュージックビデオの編集点(人の動きや曲のテンポに合わせてカットする)の元祖ともいうべき編集が。
曲が先にあってそれに合わせて作画するのか、それとも作画してそれに合わせて演奏しているのかと想像してしまうんですが、当たり前のことが実はすごい技術でもって作られていることに感心させられてしまいます。
歌やダンスも当時の人気アーティストが結集していると思われるんですが、「みんなジャズがお好き」という話ではベニー・グッドマンオーケストラが参加していて、お尻を突き出してめかしこんでジャズでダンスしまくる若者の様子が鉛筆で書き足されていきながら進む。
「君去りし後」という話では楽器たちが動き出す。
それらがなんだかすべてシャレているんですよねぇ。
その他の話も子供が見ても分かるし、大人が見ても楽しめる内容で。
個人的には野球の話が面白かったです。
パブリックドメインの関係でディズニーの公式ソフトでの販売がされていなく、ディズニープラスでも配信されていないという作品。
華やかな歌や音楽がステージを見ているような優雅な気持ちにさせてくれます。
↓予告編
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