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京都・大阪 映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅 その2

いつもご覧いただきありがとうございます♪

「京都・大阪 映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅」のレポをアップしてから早3か月。

続きをと思いつつ、今になってしまいました…すみません。

前回の記事はこちら↓

今回は大阪編です。

まず、この旅のそもそもの目的は、毎日映画を見ていくうち、全く知らなかった市川雷蔵さんの魅力にハマり、雷蔵さんが関西歌舞伎出身ということで、一度、その関西歌舞伎を見てみたい! と思い立ったことがきっかけ。

調べてみると、7月に「七月大歌舞伎」という公演があって、東京の役者さん+関西の役者さんの舞台があるというので、ドキドキしながらチケットを取り、なんとか見に行ってみました。

歌舞伎を見るのは2回目で、前回は地元の市川猿之助さんの地方公演だったので、何も考えずいったんですが、本場の劇場って「どんな服で行けばいいのかな」「ご飯はどこで食べたらいいのかな」など不安でいっぱいです。

 

久しぶりの大阪です。

 

道頓堀のグリコの看板のすぐそばに、「大阪松竹座」があります。

 

細かい装飾の作りからして歴史を感じますよね。

その歴史は古く、大正12(1923)年5月、江戸時代から続く芝居街・道頓堀に関西初の本格的な洋式劇場として建築・開場。

竹楽劇部(現在のOSK日本歌劇団)や歌舞伎、クラシックコンサートなどの公演や実演舞台+優秀映画のスタイルでにぎわい、戦後~平成初期は映画館としても洋画専門として映画ファンに愛されました。

令和5(2023)年に記念すべき開場100周年を迎えるそうです。

大阪空襲にも耐えたなんて素晴らしい。

“道頓堀の凱旋門”とも呼ばれ長年親しまれたネオ・ルネッサンス様式の特徴的な正面ファサードをそのまま保存し、平成9(1997)年に建て替えられて現在に至るそう。

今ではいろんな舞台公演をやっていて、次の公演にはジャニーズの舞台が控えていました。

 

劇場前のこういう絵とかのぼり旗とか、風情があっていいですよねぇ。

 

昼の部と夜の部があって、すごく悩んだんですが、昼の部は「宙乗り」という、俳優が舞台や客席の上を吊られて移動する演出があるというので、昼の部「八重桐廓噺 嫗山姥(やえぎりくるわばなし こもちやまんば)」(出演:片岡孝太郎中村壱太郎中村虎之介片岡千之助中村亀鶴松本幸四郎)「浮かれ心中」(出演:中村勘九郎中村七之助松本幸四郎中村隼人片岡松之助中村亀鶴中村扇雀中村鴈治郎)を見ることに。

京都らしい演目は夜の部の「堀川波の鼓(ほりかわなみのつづみ)」「祇園恋づくし」らしいんですけどね。

前の日に、東京の歌舞伎座で公演中の「七月大歌舞伎」の7月23日以降の公演が役者さんのコロナ感染で中止になったとニュースで、大阪も心配していたんですが、無事に開催されました。

 

開演前に劇場周りを散歩。

おなじみの「くいだおれ太郎」。

1950年頃、飲食店「くいだおれ」の経営者が、飲食店は大人だけが行くところという認識が一般的であった当時、家族向けの飲食業を展開。

子供の目を引くということで文楽から発想したこの人形を置いたのがきっかけ。

製作費は1千万とか。

顔のモデルは喜劇役者の杉狂児と言われているそう。

杉狂児さん、調べてみたら、戦前から戦後にかけての映画界で活躍したコメディアンで、めちゃくちゃたくさんの映画に出演されているんですね。

出演映画を見てみたくなります!

 

歌舞伎って、幕間の休憩が30分ぐらいあって、その間席でお弁当を食べてもいいし、管内のレストランや館外の飲食店でご飯を食べて後半を見るというスタイル。

でもコロナ禍で、席でのお弁当を食べるのは禁止になっていたので、開演前にたこ焼きをいただきました。

どの店も並んでいたんですが、ちょうど人の波がおさまったお店を見つけてゲット。

「たこ焼き道楽 わなか 道頓堀店」さんのたこ焼8個入りです。(→食べログのお店情報)

店内でも食べられるんですが、通りの椅子に座って食べました。

外はカリっと、中はとろりとろけるタイプ。

アツアツで美味しかったですよ。

 

開場して、2階へ上がります。

 

ロビーに、役者さんが舞台で使う扇を作った作家さんの扇の展示が。

素晴らしい細工が施してあって、もはやアートです。

 

2階の売店へ。

着物姿の方もいらっしゃいましたが、皆さん、普通の服で一安心。

個人的に発見なのは、生写真。

アイドルのコンサートなどで、会場から離れた所で非公式の生写真を売っていることがあるじゃないですか。

歌舞伎では公式で生写真を売っていることに驚き!(写真中央)

200種類ぐらいあるのかな。開演前に欲しい写真の番号を書いて、売店のお姉さんに渡すと、帰りに商品を受け取れるという仕組み。

ファンの方が一生懸命番号を控えられています。

 

お土産ものも充実していて、私は焼き印が押してある「七月大歌舞伎」まんじゅうを買って帰りました。

普通に美味しかったです。

 

イヤホンガイドも借りました。

開演前や舞台の転換時に歴史や当時の風習、見どころなどをアナウンスで教えてくれます。

パンフレットも買ったんですが、すごく分厚くて読みごたえがありそうなので、帰ってから読もうと思って読まずにいたら、どこかに置き忘れてしまいまして。。。高かったのに読まずになくすという。。。焦るとダメですね。

(京都でも1日乗り放題のバスカードを1回だけ乗って落とすというのをやらかしました。。。何のために買ったのか。。。)

 

席は一等席(1階)17,000円、二等席(2階)9,000円、三等席(3階)6,000円。

私は二等席(2階)9,000円に。

双眼鏡を持って行ったんですが、なくても見やすいですね。

文楽と違って、歌舞伎は字幕がなくてもしゃべり言葉として分かりやすい。

魁道中のような華やかな演目と、ちょっと現代風にアレンジされたコミカルな演目で。

役者さんとしては、個人的に女形中村七之助さんの演技に魅せられまして。

女性としての身のこなしから感情のニュアンスまでが絶妙で、全くの素人が見てもうまさが分かる感じがするんですよね。

逆に女性としての立ち振る舞いを勉強させてもらいたいくらい。

始めて見る宙乗りは面白い場面で登場し、目の前を中村勘九郎さん通り過ぎていきました。

総合的に、ほんと楽しかったです。

 

劇場の地下に行って見ました。

「日向坂46 おひさまcafe」コラボカフェっていうのを期間限定でやっていました。

 

串揚げ屋さんやビアホールなど、幕間にちょこっと食べられるお店が並んでいます。

一部のお店は要予約なんですが、ふらっと入れるお店もあります。

 

劇場を出ると、アーケードはすんごい人。

 

歌舞伎レポは以上です。

市川雷蔵さんからいろんな世界が広がる―。

ぜひまたぜひ見に来たいです。

この他のレポもまたアップしますねー♪