カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』(1969年 日本)

https://www.themoviedb.org/t/p/w300_and_h450_bestv2/jX8emHeKTrnahkUpzQHwh3dXo1t.jpg

画像:リンクより

仲本工事さんの演奏する姿が。
ザ・ドリフターズのドタバタコメディシリーズ第3作

今朝の1日1映画は、仲本工事さんを振り返る意味で、ザ・ドリフターズ出演の映画『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』(1969年 日本)を鑑賞。

とある地方都市で、女房にも従業員(荒井注高木ブー仲本工事)にも逃げられた製薬工場経営者兼工場長(いかりや長介)。

 同じく従業員で逃げ損なった高校時代の後輩(加藤茶)をこき使って頑張っているが、 工場が出す公害を口実に街のボスに追い立てられる。

ところが街のボスは、工場を地上げして大きな悪事を企んでいた。

その陰謀に立ち向かうべく、救世主・美代ちゃん(倍賞美津子)を中心にドリフターズメンバーが立ち上がる…。

「いい湯だな 全員集合!!」の渡辺祐介田坂啓が脚本を書き、渡辺が監督したシリーズ第三作。撮影は、「喜劇 深夜族」の荒野諒一が担当した、ザ・ドリフターズのドタバタコメディシリーズ第3作です。

日本の喜劇映画は、植木等谷啓による無責任シリーズや日本一シリーズのの“東宝クレージー映画”が大好きで、今でも上映会があったら見に行ったりしている私。

でも、ザ・ドリフターズが喜劇映画に出ていたということは最近知ったんです。

もともとザ・ドリフターズはコミックバンドで、ザ・ビートルズの来日公演の前座としても出演。

今回はシリーズの中から、5人の演奏風景が見られるこの作品を。

お話としてはいかりや長介さんと加藤茶さん(←撮影当時24歳? お肌ツヤツヤ!)の師弟関係のコミカルな掛け合いと、ハナ肇さん、その妹役でヒロインの倍賞美津子さんを中心に展開。

顔芸合戦、金だらいなど、お茶の間でのおなじみのドリフの芸が見れます。

この映画は志村けんさんが加入前で、荒井注さんがメンバーの頃。

その頃どんな感じだったかよく知らなかったんですが、志村さんの飄々とした軽~い雰囲気とは違って、荒井注さんの存在感って濃いというか、どっしりとした雰囲気があって、またちょっと違いますね。

ドリフはコミック・ソングも出していて、私は大人になってからCDで当時の曲を聴いていたので、「ミヨちゃん」「ドリフのズンドコ節」などの曲がミュージカルのように流れるシーンではちょっとテンションが上がります♪

倍賞美津子さんも歌ってますから!

(倍賞さんといえばアントニオ猪木さんのテーマ曲「INOKI BOM-BA-YE」に歌詞を付けた、い~つも~ 一緒~ なの~♪と当時の夫婦愛を歌う歌詞の唄「いつも一緒に」が最高ですよね)

仲本さんはバンドではギター&ボーカル。

この映画では一瞬ですけど、ギター片手にジャカジャーンと歌っています。

ブラスバンドのシーンもあり、仲本さんはトランペット。

結構花形ですよねぇ。

いつも後ろの方でニコニコしている優しそうなお兄さんっていうイメージがあるんですが、バンドでは歌やリード楽器の担当だったんだなと思うと意外です。

この作品自体はドタバタで、東宝クレージー映画のような日本社会を俯瞰で見た「皮肉」がないので、大人が鑑賞するにはちょっと物足りない感じがありますが、子どもでも分かるところがドリフの笑いのいいところ。

「喜劇役者」という存在の俳優が日本のテレビや映画からいなくなって久しいですが、当時の5人の演技はピカ一で、痛快なボケ&ツッコミ、素早いテンポは見ていてほんと心地よい。

ドリフって貴重な存在だなと実感させられます。

仲本工事さんのご冥福をお祈りいたします。

PS1:「日の出町」という架空の町が舞台ですが、駅でもロケをしていて、「日の出町駅」と上から貼られていますが、実際には箱根登山鉄道強羅駅でのロケだったとのこと。今は山小屋風の駅舎に改装されています。いつか行ってみたいなぁ。

PS2: 濱口竜介監督 唐田えりか東出昌大主演『寝ても覚めても』(2018年)に、仲本工事さんが震災の仮設住宅の方の役で出演しています。この作品、その後いろいろありましたが、私は人と人との距離感や世界観がすごく好きな作品。よろしかったらぜひ。
↓予告編

ザ・ビートルズ来日公演@1966年日本武道館。曲は「のっぽのサリー」。ボーカル&ギターの仲本さん、かっこいい♪

いつもご覧いただきありがとうございます♪

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村参加中