『鷲と鷹』(1957年 日本)
画像:リンクより
裕次郎、連太郎など日活のスターがまぶしい
海洋サスペンス・アクション
今朝の1日1映画は『鷲と鷹』(1957年 日本)を鑑賞。
貨物船「海洋丸」の出航前夜、波止場で機関長が殺された。
犯人不明のまま、海洋丸は新入り千吉(石原裕次郎)と佐々木(三国連太郎)を乗せて、海へ出る。
過去を秘めた男千吉と、素性の知れぬ男佐々木の激しいケンカと友情。
貨物船“海洋丸”を舞台に、雄大なスケールと感動のヒューマニズムが織りなす、井上梅次監督が描く愛と復讐の娯楽スペクタル作品です。
これはかっこいいですね。
光と影、謎の口笛の男。
冒頭のつかみ部分だけでもノワール的な雰囲気が。
犯人は誰? というミステリー要素で進んでいきます。
ちょっと人間関係が複雑で、そこを理解すると10倍楽しめると思うんですけどね。
みんなこの船になぜ乗っているの?というのが明らかになっていくんですが、お話の詳細が分からなくてもざっくりと把握しながら、石原裕次郎、三国連太郎、浅丘ルリ子、月丘夢路、長門裕之っていうスターたちを見てるだけでも価値がある気がします。
貨物船に美女が2人乗っていて、妹的な純な娘=浅丘ルリ子、姉御肌な流れ者=月丘夢路なんですが、これまでの生き方を立ち振る舞いや衣装で対比させていて魅力的。
ドロドロの貨物船にあんな綺麗なドレス姿の女性がいるっていうのはありえない感じではありますが、恋模様を絡ませるのにはいいですね。
主要な船員たちに喜怒哀楽な各エピソードを織り込み、密室劇ですけど、動きがある。
嵐での飛び散る荒波が甲板に押し寄せたり、常に船内が揺れていたり、スタジオのセットだと思うんですが結構リアルに再現してあります。
話の構成はきっちりハリウッド映画を踏襲。
見ごたえあります。
機会があればもう1回見てストーリーを把握したいです。
PS:当時としては新しい、画面比率が横長のシネマスコープ作品(天然色カラー)となっていて、海の夕日や波のキラキラなどの景色が美しいです。
裕次郎の着ているボートネックシャツ、当時流行っていたのかな。この頃のどの映画を見てもよく着ていて、似合ってます。
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