『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016年 イギリス)
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幸福を慎ましやかに運んでくれる“リアルドラえもん的存在・ボブ”の、ハートウォーミング・ストーリー。
今朝の1日1映画は2022年2月22日ニャン・(オー)・ニャン・ニャン・ニャン・ニャン・ニャンの“猫の日”ということで、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016年 イギリス)を鑑賞。
ロンドンでプロのミュージシャンを目指すが夢破れ、家族にも見放されてホームレスとなった青年ジェームズ。
人生に目的も目標も持てないまま、薬物依存から抜け出す事もできず、まさにドン底の生活を送っていた彼のもとにある日、足にケガをした一匹の野良猫(ボブと命名)が迷い込んでくる…。
野良猫を助けたつもりが、救われたのは自分だった―。
世界をほっこりさせた心温まる感動の実話を『英国王のスピーチ』のスタッフが映画化した感動ストーリーです。
これはきっと猫好きさんはほとんど見てる映画ですよね!
私も猫好きですが、公開当初、映画館での上映はわずかしかなくて、広島映画サークルの上映会で見ようとしてたらコロナで延期、再上映も都合がつかずと、見逃していた作品です。
もうね、猫のボブにくぎ付けですよ!(主演のルーク・トレッダウェイさん、ごめんなさい)
猫が出てくる映画はたくさんありますが、猫の感情や気持ちがここまで映画の中にとらえられた映画ってあったでしょうか?(あ、日本の『子猫物語』はありましたが…)
猫の姿のみならず、“猫目線カメラ”のアングルも多々あり、猫が周りをどう見ているかというのを疑似体験できる仕組みになっていて、猫が主役でもある。
なので、ただ「かわいい」だけでなく、薬物依存の主人公をそっと見守る存在の猫の気持ちになれるんです!
印象としては、薬物依存の話ではありますが、過激な描写はなく、すごく優しく描かれていて、子供でもOK。
ただ、その分セリフや構成のインパクトが弱かったり、夢の猫型ロボット“ドラえもん”が危機を救ってくれるのび太のように、猫によるパワーが強く、主人公が自分の力で幸せをつかみ取っていく部分がそこまで描かれていないので、「自力の弱さ」は確かにあります(映画版ののび太は自力が強く描かれていますよね)。
でも逆に、主人公の葛藤や成長を存分に描いてしまうと、猫が主役の映画としては猫の存在が薄れる…。
そのあたりの「2人(1人+1匹)の主役の絶妙なバランス」っていうのがこの映画にはあって、見る人によってどちらに感情移入するのか選べる感じになっているんでしょうね。
そういう意味では、猫好きじゃない人が見ても楽しめる映画だと思います。
幸福を慎ましやかに運んでくれるリアルドラえもん的存在ボブの“ファンタジー”とも言えますね。
この映画のパート2が今週2/25(金)にあるんですが、広島での公開がない!!!!!
なぜ?????
本日、2/22(火)、全国&広島以外の中国地方4県ではジャパンプレミアで見れますので、お近くの方はぜひ。
PS:私も昔、茶トラ白のオス猫、チャチャを飼っていました。ちょっとブサ顔なんですが、顔が丸くて四肢が太いところがボブと似ていて、かわいいポイントがありまくりです! 猫は、いやされますね。
↓予告編